地下鉄藤崎駅から南へ歩くこと約7分、住宅街にぽわっと浮かぶ提灯、店内から漏れる灯りを目印に訪れたのが「ユルイヤ」です。今年7月で開業7周年を迎えた居酒屋で、近隣に暮らす人々がカジュアルに食事やお酒を楽しむのがこちらの日常の風景。店名は鹿児島の方言で囲炉裏を意味する“ゆるい”と、きっちりと型にはまらない“緩い”をかけて付けたそうです。
店内にはカウンターとテーブルがあり、一番奥にはロールカーテンで仕切ることができる半個室があるというレイアウト。造りはシンプルですが、ナチュラルテイストなインテリアなど、どこかモダンな雰囲気でふらりと気軽に立ち寄りやすいお店です。
飲食の世界に入っておよそ20年という店主の後藤ヨウスケさんは、フレンチやイタリアン、和食、鉄板焼きとさまざまなお店で経験を積んだ後、「ユルイヤ」を開いたそう。だからか同店のメニューは洋食、和食、中華などジャンルが多彩です。
お刺身、炉端焼き、煮込み料理、サラダなどが並ぶメニュー表を見てみると、「焼き枝豆」(550円)、「豆乳と明太子の湯豆腐」(880円)、「豚足のマカロニカレーグラタン」(1,400円)など定番の料理でもなにかしらひと手間加えたものが多い印象です。
そして料理はまだまだあります。豆皿メニューと書かれているように、こちらは2人ぐらいで食べてちょうどいいサイズ感の小ポーションの黒板メニュー。内容は不定期で変わりますが、定番としてずっと提供しているものもあり、今回はその中から特に人気があるという5品をオーダーしました。
こちらがその5品。写真左上から右回りに、花山椒を効かせた「よだれ鶏」(550円)、ワインと相性抜群の「イチジクバター(3枚)」(480円)、自家製タルタルソースがたっぷりかかった「チキン南蛮」(530円)、「肉味噌バリバリピーマン」(500円)、「鶏レバーマスタード和え」(500円)です。どれもお酒のアテにぴったりな料理ばかりで、“とりあえず”豆皿メニューの中から何品かチョイスする常連さんが多いそうです。あと豆皿とは言っても一品一品、結構ボリュームがあるので、頼み過ぎは注意ですよ。
次に注文したのは「ヨーグルトに漬け込んだ鶏の唐揚げ」(830円)。モモ肉を水切りしたプレーンヨーグルトに漬け込み、塩コショウで味付けして揚げたもの。ヨーグルトに漬け込むことで肉汁が閉じ込められ、ジューシーでプリプリとした食感です。ヨーグルト由来のまろやかでほのかな酸味も感じ、普通の鶏の唐揚げとは一味違います。ビールについつい手が伸びてしまう一品です。
シメは太めの中華麺を使っているという「ナポリタン」(1,100円)をチョイスしました。鉄板でジュージューと音を立てながら供されいかにも熱々! 一口食べてみると、太麺の表面に焼きが入っており、パリッとした食感が独特です。見た目は普通のナポリタンに見えますが、隠し味に豆板醤が入っているからピリ辛で、やや中華風の味わいも感じます。
暮らす街として人気の藤崎・高取エリアだけにファミリー層の利用も多い同店。デフォルトでピリ辛のナポリタンといったメニューも小さな子ども連れの場合、辛味を加えないといったお願いもOK。利用人数によってボリュームなども柔軟に調整してくれますので、注文時にいろいろ聞いてみるのがおすすめです。
ユルイヤ
福岡市早良区高取2-13-1
092-688-2144
ジャンル:居酒屋
住所:福岡市早良区高取2-13-1
電話番号:092-688-2144
営業時間:17:00~OS23:00
定休日:水曜
席数:カウンター10席、テーブル16席
個室:6名
メニュー:お刺身の盛り合わせ(1人前)1,200円、牛すじと豆腐の煮込み880円、スペアリブと塩麹のトマト煮込み1,200円、鉄鍋麻婆豆腐880円、ラム肉のベトナム風揚げ春巻き600円、大人のポテトサラダ そばの実入り650円、華味鳥 塩焼き860円、鴨の朴葉味噌焼き1,450円、海老のガーリックライス1,100円、よだれ鶏550円、鶏レバーマスタード和え500円、チキン南蛮530円円
URL:https://instagram.com/takatori_yuruiya
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