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【路線価】全国トップの伸び率は福岡、マンション需要が堅調で19.1%↑

相続税などの算定基準になる今年の「路線価」が3日、発表されました。全国の税務署別の最高路線価で福岡県久留米市の地点の上昇率が全国でトップとなりました。


◆九州トップは43年連続で「天神」
国税庁が3日発表した「路線価」は、今年1月1日時点の公示地価をもとにしたもので、相続税や贈与税を計算する際に土地価格の算定基準となるものです。九州の最高路線価は、福岡市中央区天神2丁目の「渡辺通り」です。前の年と比べて2.7%上昇し、1平方メートルあたり904万円でした。天神ビッグバンなどによるオフィスの大量供給を控え、オフィス賃貸市場の先行きは不透明感が増しているものの、オフィス需要は旺盛で4年ぶりに上昇し、43年連続のトップとなりました。


◆上昇率は西鉄久留米駅周辺が“全国トップ”
価格の上昇率で見ると、久留米市の「西鉄久留米駅前通り」が去年より19.1%上昇し、税務署別の最高路線価で全国トップの伸び率となりました。マンション用地の需要が堅調で、福岡市への通勤圏である利便性の高いエリアの地価は、福岡市の地価上昇の影響を受けて上昇傾向が継続しています。


◆福岡県の“平均変動率”は全国2位
このほか、北九州市のJR小倉駅前の「平和通り」が去年と比べて15.9%、春日市の「春日原駅前通り」が14.7%上昇しました。福岡県全体の平均変動率は去年から4.5%上昇し、2年連続で北海道に次ぐ全国2位となりました。

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