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“空白”“混沌”の福岡10区は保守分裂か、自民候補は誰に?(小倉北区・小倉南区・門司区)

自民党福岡県連は次の衆議院選挙で福岡10区の候補者となる支部長の党員投票に先立って24日、候補者を4人に絞りました。今年2月の北九州市長選挙で武内市長を支援した市議は選考から漏れ、保守分裂となる可能性も出てきました。

いち早く“出馬表明”の大石氏は選考漏れ

自民党福岡県連に24日集まったのは、福岡10区の公募で1次選考の書類審査を通過した6人の候補者たちです。2次選考の面接審査が行われました。その結果、党員投票に進んだのは、福岡県議会議員の吉村悠氏、北九州市議会議員の佐藤栄作氏、自民党員の嶋田智哉子氏、藤岡福資郎氏の4人です。先月21日にいち早く出馬表明していた北九州市議会議員の大石仁人氏は選考から漏れました。

原口剣生県連会長「大石仁人さんにおかれましては県連にそぐわないようなご発言がありました。ほかの方は全員、もしこの戦いに負けたならば、当選された方を速やかに応援しますということを明確に言われました。大石さんだけがここが明確ではなかった」

吉村悠県議「10区をかつてのような輝ける街に、元気のある街にしていきたい。そのためには国の事業、北九州空港の整備をまだまだ進める必要があります」

佐藤栄作北九州市議「北九州に必要に国家的なプロジェクトがありますので強力に推進していくためにはやはり、国の力後押しが必要になりますので国政の立場でそのような役割を担いたい」

大石氏は「私の衆議院選挙はきょうから始まった」

大石氏は今年2月の北九州市長選挙で、県連が推す候補ではなく武内市長の支援に回りました。同じく武内市長を支援した三原朝利市議は、福岡9区の支部長を決める党員投票で参議院議員の大家敏志氏に敗れたものの党本部の判断を待つ姿勢を見せ、出馬に意欲を示しています。一方、大石氏も党員投票の選考からは漏れたものの衆院選の出馬に意欲を見せました。

大石仁人氏「私の衆議院選挙はきょうから始まったと思っています。今回は党員選挙ですので、党員1800人ぐらいに対しての話でした。本番は40万人という有権者が判断するので、40万人の方々にあるべき姿、私の思いを伝えていきたい」
 

自民前支部長も出馬か、立民現職は「見えない相手」に警戒

福岡10区をめぐっては、自民党の前支部長で元職の山本幸三元地方創生担当大臣も出馬に意欲を見せています。保守分裂の可能性が出る中、立憲民主党の現職城井崇氏は「見えない相手」に警戒感を募らせています。
 


立憲民主党現職・城井崇氏「相手が決まらなくてじりじりしていまして、郵政解散の時に造反組と刺客候補に挟まれて埋没して第3位に甘んじた私は、保守分裂に恐怖しかありません。大ベテランがもう一回こようと若手がどんとぶつかってこようが、しっかり受け止めて跳ね飛ばし一位でゴールテープを切れるように」

福岡10区をめぐっては日本維新の会や共産党も候補者の擁立を目指しています。福岡10区の自民党の党員投票は今月31日から来月8日まで投票を受け付け、9日に開票する予定です。

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この記事を書いたひと

岩本大志

1991年生まれ 長崎県出身