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高速道路の寸断に備え…「輸血用の血液」を新幹線でスピード輸送

台風などの荒天で高速道路が通行止めになった際の代替として、輸血用の血液を新幹線を使って九州各地に運ぶ実験が26日、実施されました。

新幹線に載せて「輸血用の血液」を福岡→鹿児島へ


実験は、JR九州と福岡県久留米市にある日本赤十字社九州ブロック血液センターが共同で実施しているものです。JR久留米駅(福岡県久留米市)には26日午前、輸血用の血液製剤が入った6つの保冷バッグが持ち込まれ、九州新幹線に積み込まれました。鹿児島中央駅で下ろされると、そこから現地のセンターまで車で配送されます。

悪天候に強い「新幹線」を活用、一般道路の寸断に備え


九州ブロック血液センターは、トラックを使って各地へ血液などを運んでいます。一方で、台風や雪などにより高速道路が通行止めになると輸送が大幅に遅れてしまうため、新幹線で代替できるか検証するのが目的です。

日本赤十字社九州ブロック血液センター事業部・鶴間和幸需給管理課長「一般道路も冠水等が起きるようになって、搬送の調整にかなり苦慮しています。これから台風のシーズンです。何とか今年使えるタイミングがあればお願いしたいです」

日本赤十字社は、新幹線の定時性や比較的、悪天候に強い点に着目。実験で課題を精査した上で、できるだけ早く実際の運用を始めたい考えです。

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