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パリ五輪へ! 体操の土井陵輔選手 世界でも一握りの選手しか成功できない技

1年後の2024年7月26日に開幕するパリオリンピック。参加をめざすアスリートを体操の土井陵輔選手です。世界選手権で銅メダルを獲得した若手の成長株。

頭角をあらわす21歳のホープ


日本体育大学4年の体操・土井陵輔選手。21歳のホープがいま、めきめきと頭角を現しています。土井選手は去年の世界選手権に日本代表として初めて出場し、種目別の「ゆか」で銅メダルを獲得。一躍、その名を世界に轟かせました。

土井陵輔選手「自分の体操は世界でちゃんと評価されるんだなと改めて感じましたし金メダルは目前かなと感じました」

G難度の大技「リ・ジョンソン」を成功


世界のトップを狙えるまでに成長した土井選手の技は、G難度の大技「リ・ジョンソン」
美しい後方宙返りから、「ひねり」を3回も加えた超・ハイレベルな技で、成功できる選手は、世界でもほんの一握りです。

日本体育大学体操部のコーチで、土井選手を指導する白井健三さんは、リオオリンピックをはじめ、数々の世界大会で金メダルを獲得した「ゆか」のスペシャリストです。

白井健三コーチ「土井陵輔でパリオリンピック狙えないっていったら他の選手に失礼。逆に誰が狙えるんだっていう話になると思います」

圧倒的な運動能力を見せた幼稚園時代


体操選手としての原点は、幼稚園時代を過ごした福岡にあります。
土井選手の担任だった下野奈保子さんは、小学生が使う高さの鉄棒で逆上がりを成功させるなど当時から運動が得意だった土井選手の姿が、15年が経つ今も印象に残っていると話します。

幼稚園時代の担任 下野奈保子さん「部屋の中でも逆立ちしたり三点倒立している陵ちゃんのイメージもあってすごく運動神経がいいお子さんだなというのは感じていました」

小学校に上がってまもなく岡山県へ引っ越し、その後体操の強豪・関西高校で腕を磨いた土井選手。才能を開花させた教え子の活躍に嬉しさもひとしおです。

幼稚園時代の担任 下野奈保子さん「いつも笑顔な陵ちゃんなんだけど、皆が見ていないところでたくさん努力してきたんだなって思いました。夢を叶えてほしいという思いは強くあります」

目標は「橋本大輝選手を超えること」


現在、日本は団体でのパリオリンピック出場を既に決めています。メンバー入りを狙う土井選手には、強く意識する選手がいます。

土井陵輔選手「近い存在でありながら、オリンピックチャンピオンという、すごく遠く感じる壁はあるんですけど、大輝を超すっていうのが目標になっています」
 

パリ五輪にいくために・・・


冠を達成した、橋本大輝選手。土井選手とは同学年の、体操ニッポンが誇る絶対的エースです。その橋本選手と同じ表彰台に上がるほど、土井選手も着々と実力を上げてきています。大切なのは、「あと1年」の過ごし方。技の精度を磨き、日々ステップアップをはかります。

土井陵輔選手「ミスをしない選手が一番強いのは変わりない。目標はパリオリンピックですが、とりあえず一番近い目標は自分の今の演技をノーミスでやることです」
 

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