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ワイナリーを訪ねて、絶景の平尾台へ

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日本ワインのクオリティはここ数年で急速に向上してきているのを感じます。九州にも宮崎県都農や大分県安心院などよく知られるワイナリーがありますが、実はお隣北九州市でもワインが作られているんです。今回、北九州市の南端に位置する日本三大カルストのひとつ「平尾台」にある噂のワイナリー「Domaine le Miyaki」を訪ねてみました。
坂道を上っていくと、緑の大地に佇む小さな小屋が見えてきました。斜面にはぶどう棚が並び、まるでフランスの田舎町に来たような雰囲気が漂っています。

Domaine le Miyaki Domaine le Miyaki

こちらのオーナーは、ソムリエの宮木秀和さんです。20年ほど前に訪れたボルドーのサンテミリオン地区の一面に広がるぶどう畑を見て、いつか平尾台でぶどうを育てたいという気持ちが湧いたのだとか。標高400~500m、石灰岩の粘土質でミネラルを多く含み、昼夜の温度差がある平尾台は、ワインづくりに適しているのだそうです。
宮木さんがぶどう栽培を始めたのは2008年のこと。畑を開墾し、2009年に500本の苗を植えて、3年後に初めてワインが完成しました。最初から美味しいぶどうができたわけではなく、収穫量の安定とぶどうの質の向上を目指しぶどう栽培とワイン造りに情熱を傾け続けることでだんだん納得のいくワインができるようになってきたのだそうです。

Domaine le Miyaki

現在はシャルドネ、ピノノワール、シラー、カベルネソーヴィニヨン、メルローなど6種のぶどうを栽培し、6種のワインを作っています。伺ったときはまだ実が青々として葉が生い茂っていましたが、これから葉を切り落して実に太陽をいっぱい当て、9月ごろに収穫される予定です。今年はぶどうのできがよいそうで、どんなワインができるのが楽しみです。宮木さんのおすすめは、程よい酸味ですっきりとしたシャルドネと柔らかな口当たりが特徴のピノノワール。ピノノワールに関しては、できたすぐの年ではなく3年以上寝かせた方が美味しくなるそうです。
ワインの歴史からするとまだまだ始まったばかりのワイナリーですが、宮木さんのこだわりが詰まった面白いワインが揃っています。コロナも落ち着いたので、これからはイベントなども行う予定だとか。ハンドルキーパーを連れて、ワインの話を聞きに行きたいですね。

次に訪れたのは、一面緑のカルスト台地が広がる絶景を独り占めできる「平尾台テラス」。まるで雲の上にいるような気分です。こちらはRVパークとドッグラン、トレーラーハウスを改造したカフェを完備した施設で、「ソラランド平尾台」(旧「平尾台自然の郷」)というレジャー施設の中にあります。
キャンピングカーでの宿泊はもちろん、オートキャンプ場としても利用可能。国定公園内に泊まれるなんて、なかなか贅沢ですよね。周りに照明がほとんどないので、星空が広がる夜は感動的だとか。

平尾台テラス

受付兼カフェのトレーラーハウスでは、行橋で有名な宮崎牛焼肉店「TORAYA」の人気メニュー「宮崎牛カレー」(700円)と「宮崎牛すじ煮」(600円)のランチボックスを販売しています。
カレーをいただいてみると、お肉がたっぷりと入っていてとてもコクがありますし、ボリュームもありました。一緒にさっぱりとした夏限定の「ベリーベリースカッシュ」(450円)をいただきました。

平尾台テラス

「だんだん認知度が上がってきて、週末や休日などは予約です」とスタッフの三谷納都美さん。RVパークやオートキャンプ場は1サイト1泊3,000~6,000円。夏期はドッグランの営業が5:00~20:00で、少し涼しい早朝や夕方以降も利用が可能です。入場には別途「ソラランド平尾台」の
駐車場代300円が必要です。

平尾台

まばゆいばかりの緑が広がる平尾台。ふもとよりも2~3度気温が低いそうですが、やはり夏の日中は暑いです。暑さをしのぐなら、近隣の鍾乳洞に涼みにいくのもおすすめ。「千仏鍾乳洞」「目白鍾乳洞」「牡鹿鍾乳洞」と3つの観光鍾乳洞があり、自然が生んだ珍しい風景に出会えます。

今回お借りした車は、ナッツから発売されるキャブコンタイプの新型車”jeepney(ジープニー)Wタイプ”です。
この記事はNUTS RVの提供でお届けしました。

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