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“日本一危険な断層”も…福岡で大地震が起きたらどうなる、耐震化など対策急務

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阪神・淡路大震災から17日で29年。このクラスの地震が福岡で起きた場合、どんな被害が想定されるのか、専門家に話を聞きました。

福岡で危険な“2つの断層”とは

 

防災工学が専門の九州大学の浅井光輝准教授は、福岡で大きな被害を引き起こす危険性について2つの断層を挙げます。

 

 

九州大学 浅井光輝准教授「津波を起こす危険性があるのが西山断層、福岡で一番地震動が大きくなる危険性が高いと言われているのが警固断層になっています」

 

 

西山断層は福岡県宗像市から東峰村や朝倉市に至る断層帯です。政府の地震本部は、最大でマグニチュード7・9~8・2程度の地震が起きる可能性があると予測していますが、発生する確率は不明としています。一方、「日本一危険な断層」と指摘されているのは玄界灘から筑紫野市まで伸びる「警固断層」です。2005年に起きたマグニチュード7・0の福岡県西方沖地震では、福岡市西区の玄界島で家屋が倒壊するなどの大きな被害が出ました。この地震は玄界灘にある断層帯の北西部が動いたことで引き起こされましたが、南東部は動かずにそのまま残っています。この警固断層帯南東部が動いた場合、マグニチュード7.2程度の地震が発生すると推定されています。

警固断層で地震が発生したらどんな被害が…?

 

浅井准教授「私が心配しているのは、古い木造家屋の倒壊です」

 

 

浅井教授がまとめた福岡西方沖地震の被害データでは、建物が損壊した場所が断層の東側に集中していることがわかります。浅井教授によると表面近くの地層が固い警固断層の西側に比べ、東側は地層がやわらかいところが多いといいます。浅井教授は地層の状況に加え、建物がいつの建築基準で建てられたかどうかも重要だと訴えています。

熊本地震よりも高い地震発生率、対策が急務

 

 

福岡県独自の耐震化されたモデルハウス。住宅の模型で、補強していないものと、したものを揺らして、どれぐらい揺れが違うのか見せてもらいました。補強されていない模型は横揺れが激しい一方、補強された方は揺れが少なくなっているのがわかります。福岡県によりますと、県内の住宅で耐震化されているものは全体で89・6%に上る一方、木造住宅に限ると78・3%と耐震化が進んでいるとはいえない状況です。

 

 

地震はいつ、どこで起きるかわかりません。2016年の熊本地震は、およそ30年の地震発生確率がほぼ0%~0.9%という確率の中で発生しました。これに対し、警固断層帯の30年以内の地震発生確率は0.3%~6%とはるかに高くなっています。いつ大きな地震が起きてもいいように、対策を講じておくことが重要です。

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