あなどってはいけない「セアカゴケグモ」の危険 子供の遊び場は特に注意が必要
特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」に子供などが噛まれるケースが相次いでいます。身近な場所にもいるため注意が必要です。 RKB岩本大志記者 「福岡県北九州市のグリーンパークです。セアカゴケグモは子供たちの遊び場となっているトンネルの中で見つかったということです」
噛まれた男児は指にしびれ
7月24日、北九州市若松区の公園で、小学3年の男の子がブランコ近くのトンネルで何かに手の指を噛まれました。男の子は、2、3時間ほど指に痛みとしびれがあったということです。その後、保健所が現場周辺を調査したところ、セアカゴケグモが発見されました。
重症化すると呼吸困難になることも
セアカゴケグモは体長1センチほどの毒グモで、背中に赤色の帯状の模様がみられるのが特徴です。噛まれると痛みや腫れなどが起き、重症化するとけいれんや吐き気や呼吸困難などの症状を引き起こします。
公園以外にも注意が必要な場所がある
セアカゴケグモは、30年ほど前に国内で初めて発見されました。福岡県内でも夏を中心に毎年確認されています。
福岡市生活衛生課の藤沢大課長によると、子供の遊び場となっている公園は、セアカゴケグモが多く発見されている場所のひとつです。
注意してほしいのは、ベンチや滑り台の裏側。雨があたりにくいためセアカゴケグモにとっては快適で、潜んでいることがあります。子供が手を入れてしまわないように注意してください。
公園以外の場所でも、日当たりが良くてエサとなる虫が多い、隙間や物陰で多く発見されているということです。室外機の下やサンダルの中など、自宅の庭のせまくて暖かい場所にも隠れている危険性があります。
噛まれたら医療機関へ
福岡市生活衛生課 藤沢大課長
「基本的にはおとなしく攻撃性はありませんが、素手で触ると噛まれます。噛まれた場合は噛まれたところを水で洗い流して医療機関を受診してください」
セアカゴケグモの繁殖力は非常に強く、10月ごろまで活動が活発に続きます。保健所は見つけても絶対に触らないよう注意を呼びかけています。
自宅でみつけた場合
保健所に連絡するか、市販のクモ用殺虫剤でも効果があります。駆除する場合は、直接触らないようにしてください。
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