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硫黄島の戦いで父を亡くした佐藤榮一さん「罪のない一般市民まで巻き込まれる戦争の悲惨さを万世にわたり語り継がねば」

終戦から78年の8月15日、福岡県で戦没者追悼式が開かれました。遺族代表や高校生が参列し、それぞれの思いを述べました。

遺族代表「二度と戦没者遺族を出さないために」


福岡市中央区で開かれた福岡県戦没者追悼式には、遺族など約640人が参列しました。式典では、太平洋戦争末期に硫黄島の戦いで父を亡くした太宰府市の佐藤榮一さんが、遺族を代表して追悼の言葉を述べました。

佐藤榮一さん(78)「二度と私たちのような戦没者遺族を出さないために、遺族として、罪のない一般市民まで巻き込まれる戦争の悲惨さと平和の尊さありがたさを万世にわたり語り継いでいかなければならないと思います」

高3がスピーチ「記憶の継承が責務」


遺族の高齢化にともない県の戦没者追悼式は、8年前から遺族ではない小学生から大学生までの青少年も参列しています。

筑紫女学園高校3年・本村瑠璃さん「記憶を風化させることなく継承していくことが私たちの責務であり、次の世代を担う者として恒久平和の実現に向け努力を続けていくことをお誓い申し上げます」

式に参列した人たちは、戦没者を悼むとともに平和への決意を新たにしていました。

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