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デートにも使える洒落た空間のもつ料理屋

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塩田屋白金外観

「もつ料理」と聞くと昔ながらの渋い空間を想像してしまうが、ここはまったく違う。外からは店内が見えないので、入らないとわからないのだが、扉を開けるとすぐにコの字カウンターがあり、暗めの照明が和食店か鮨店のような雰囲気を醸し出している。

「おおっ、満席! あっ、お久しぶりです。」
入口の扉を開けると、カウンター席のお客の視線がいっせいに集まるので、なんだか恥ずかしい。
「いらっしゃいませ。おかげさまで忙しくさせていただいております。」
と店主の堀川龍一さん。

塩田屋白金店内

この日は20時からの予約だったので、お客も少ないかと思いきや満席! カウンター9席の小さな店だが、相変わらず人気のようだ。
ここは約4年前に「15年間毎日外食して、1万軒を食べ歩いた「デビログ」が見つけた福岡グルメの答え 全100店」という本を書いた時に、取材でお世話になった。当時は撮影に慣れていなかったので、何度も撮影させてもらったことを思い出した。

塩田屋白金店主

ここ白金店は、もともと前のオーナーが和食店をやっていたのだが、2018年に「もつ焼 塩田屋 白金店」としてリニューアルオープンした際に、店長として新潟からやってきたのが堀川さんだった。堀川さんは新潟出身で、22歳から料理の世界へ入り、アジア料理やイタリアン、和食居酒屋と幅広いジャンルを経験したのち、「もつ焼 塩田屋 新潟店」に勤めていた。
白金店への異動の話があったのは、堀川さんがちょうど39歳の時で、縁もゆかりもない福岡に行くことに周りも心配したが、当時妊娠中だった奥さんの「おもしろそう」という一言で決まったらしい。
2020年ごろに、そのままの業態で引き継いで自身の店になったのだが、コロナ禍の緊急事態宣言中には昼にラーメンを提供したりして、いろいろ大変だったようだ。現在はお客も徐々に戻ってきており、主に県外からのお客が多いとのこと。どうやらここに来たことがあるお客が知り合いに紹介しているらしい。しかし、海外からの観光客は意外と少ないようだ。

塩田屋白金メニュー1

ここは魅力的なメニューがいっぱいで、毎回迷ってしまう。初めての訪問なら6,000円からの「本日のコース」でも良いが、堀川さんに聞いてみるといろいろ教えてくれるよ。

塩田屋白金牛タン刺

まずは肉刺しの「牛タン刺」(2200円)を食べてもらいたい。牛タンのなめらかな質感がたまらないので、すぐにまた食べたくなるに違いない。

塩田屋白金ハツモト 塩田屋白金シロ

最近は福岡でも豚の内臓串が流行っているが、ここの豚串は抜群にうまい。
「ハツモト」(350円・2本~)は豚の大動脈で、脂付きのものは珍しい。わざわざ新潟から仕入れており、コリコリとした食感と香ばしさが最高だ。
「シロ」(350円・2本~)は豚の直腸で、表面がカリカリに焼かれていて、食べたときにカリフワなのがいいね。

塩田屋白金ハラミ 塩田屋白金牛レバ

牛串で横隔膜の「ハラミ」(800円・2本~)は、歯切れが良いし食べ応えも十分だ。
「牛レバ」(450円・2本~)は焼き方が絶妙でパサパサしていない。新鮮なうえに、形がキューブ状で均等に火が入るので、しっとりしている。この串が焼く時に一番気を遣うらしい。

塩田屋白金中身焼2

それと、人気第2位で名物の「中身焼」(2500円)は是非食べてほしい逸品だ。「中身」は内臓という意味で、牛タン、マルチョウ、ハツ、センマイ、動脈のコリコリの5種類の内臓をテールスープで蒸し焼きにしたものだ。野菜はキャベツ、トマト、カイワレの他に旬の野菜がたくさん入っていて、この日の旬の野菜はトウモロコシ、ブロッコリー、パプリカ、インゲンだった。彩りも鮮やかで、目で楽しんだあと、濃厚な自家製味噌ベースのタレにつけて食べるとめちゃめちゃ美味い。

塩田屋白金酢もつ

人気第5位の「酢もつ」(600円)は、豚の気管を使っており、カリカリでコリコリ。下処理に2時間くらいかかるのに、この価格はありがたい。

まだ全メニューを制覇していないので、しばらくの間、通わんといかんね。

もつ焼 塩田屋 白金店
福岡市中央区白金1丁目15-7
092-532-0255

デビ高橋
福岡グルメや福岡ランチを紹介しているブログ「デビログ」を運営。「お肉博士1級」の資格も持ち、グルメ関連のキュレーター・講師・審査員を務めたり、福岡のテレビ・ラジオで活躍中。著書は「15年間毎日外食して、1万軒を食べ歩いた『デビログ』が見つけた福岡グルメの答え全100店」(KADOKAWA)。インスタID:devi_takahashi

店舗名:もつ焼 塩田屋 白金店
ジャンル:肉料理
住所:福岡市中央区白金1丁目15-7
電話番号:092-532-0255
営業時間:18:00~0:00
定休日:月曜
席数:カウンター9席
個室:なし
メニュー:牛肉どうふ1,400円、中身焼2,500円、酢もつ600円、厚切り豚バラ350円・2本~、牛テール630円・2本~、牛タン刺2,200円、牛センマイ刺1,200円、生ビール660円、ウイスキー600円~、チューハイ650円
URL:https://www.instagram.com/shirogane_shiotaya/

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この記事を書いたひと

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