電話ボックスを飛び越える?“工学部卒のエンジニア”九電工・真野友博選手がアジア大会でメダル狙う
23日に開幕するアジア大会に出場するエリアゆかりの選手をシリーズで紹介します。走高跳の九電工・真野友博選手は初めてのアジア大会でメダルを狙います。
電話ボックスを飛び越える?自己記録は2m31cm
アジア大会に初めて挑む九電工の真野友博選手(27)。出身校の福岡大学を練習の拠点とし日々、競技と向き合っています。自己記録は、日本歴代4位タイの2メートル31センチ。その高さに、バーを合わせてもらいました。身長180センチの真野選手が、腕を目一杯伸ばしてようやく届くほど。これは、電話ボックスを上回る高さなのです。
真野選手「いや~よく飛んだなと思います(Qこの高さで練習するのは?)中々ないですね、ほぼないですね」
高く跳ぶ秘訣・・・それは「助走」にあるといいます。真野選手は助走を2段階に分けています。前半は、大股でリズムをとりながら。後半は、スピードを上げて踏み切りへ。真野選手は跳躍を成功できるかどうかは、「助走でほぼ決まる」と言うくらい重要視しています。練習前も必ず決められた歩数で助走の距離をはかります。
真野選手「繊細な競技だと思うので、1つの助走のミスが全体的に崩れていくみたいな感じ。そういうところが高跳びの難しさであり、楽しいところでもあるかなと思います」
工学部→企業の技術職として今も勤務
去年の世界陸上では、この種目で日本人初の入賞を果たすなど大躍進を遂げました。世界と互角に戦えるまで成長した真野選手、その経歴は少し変わっています。福岡大学の工学部を卒業した後、九電工に入社し現在も技術職として働いています。大学までは無名。卒業と同時に競技を辞めるつもりでしたが、内定をもらった後に自己記録を2度も更新したため一転、働きながら競技を続けることに決めたのです。社会人になってから頭角を現し、国内外の大会で好成績を残してきました。そして今回、アジア大会の日本代表にも選ばれました。
真野選手「アジア大会は初めての出場になるのでしっかり楽しみたいというのもありますけど、順位としてはメダル獲得が最大の目標になるかと思います。今シーズン最後の試合になるので、今シーズン一番いい結果を残して良い感じでしめくくれたらと思います」
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