天神から電車で2つ目、3つ目にあたる平尾駅、高宮駅界隈。西鉄駅大牟田線と並行して走る県道5号線(通称・高宮通り)には昔ながらの商店や新しい飲食店が混在し、職住近接エリアとして人気を集めています。そんな高宮通り沿いにあるカジュアルなワインバルが「Barril(バリル)」です。仕事帰りに気軽にワインが楽しめる店として、ソムリエ店主の山口幸平さんが2018年にオープンしました。
山口さんは少々変わった経歴の持ち主で、会社勤めをしていた20代の頃にワインにハマり、昼はサラリーマン、夜は飲食店でアルバイトをしながらワインの勉強をしてソムリエの資格を取得。その後、大手のワインショップ「エノテカ」に入社し、営業マンとしてさらにワインの知識を深めたプロフェッショナルです。10年勤めあげた後に脱サラし、念願だったワインバルを開業しました。
開店当初は立ち飲みスタイルで営業していましたが、現在はカウンターとワイン樽を使ったテーブルにそれぞれ椅子を置き、ゆっくり座ってワインが楽しめます。「世界のワインを気軽に楽しんでほしい」というコンセプトのもと、元ワインショップ勤務の豊富な経験と知識を活かしてセレクトしたワインは約100種類。常時12~13種類ものグラスワインのほか、グラッパ、マデラ、ポートワインといった酒精強化ワインも豊富に揃えています。
黒板にはグラスワイン650円・800円・950円・1,100円と価格別に書かれていますが、プレミアムなワインも用意されています。「テルモン レゼルヴ・ブリュット」(グラス2,100円)は、レオナルド・ディカプリオ氏も出資しているという名門メゾンが醸造するシャンパーニュ。オーガニック認証を受けた畑のぶどうを使用し、リサイクル可能なボトルに再生紙のラベルを貼るなど、現在もっともサスティナブルなシャンパーニュといわれています。
ワインに合わせるおつまみや料理も豊富で、黒板に書かれたメニューは30種類以上。写真の「アボカドとシーチキンのディップ風」(バケット付870円)、フランス産ハードタイプのチーズ「ミモレットの炙り」(750円)など、ワインとのマリアージュを考えたものばかりなので、ワインを注文する際にはぜひ相談してみてください。
グラスワインのラインアップはしばしば変わりますが、季節を意識したセレクトもポイントの1つ。例えば夏場はスパークリングやさっぱりとした辛口の白を中心に、秋から冬にかけては徐々にしっかりとしたボディの赤ワインへといった具合です。「モンテス・アルファ」はチリを代表するワイナリーのシリーズで、なかでもシラーは果実味が凝縮されたどっしりとしたフルボディで、肉料理によく合います。
山口さんオススメのペアリングで注文したのは、24ヵ月も熟成をかけたスペイン産生ハム「ハモンイベリコ」(1,500円)。シラーが持つスパイシーな香りと優しい渋味との相性が抜群です。
ワイン好きには堪らないイベントとして、月に1回程度開催しているのが「ワイン飲み放題DAY」(定員制・会費3,800円)です。約15種類ものワインの飲み比べができることから、ソムリエを目指す若手も多く訪れるとか。もちろんワイン初心者も大歓迎なので、これから勉強したいという人はぜひ参加してみてください。
WINE BAR Barril(ワインバル バリル)
福岡市南区高宮2-4-5 BLOCK HOUSE1F
092-791-5722
ジャンル:ワインダイニング・ワインバー
住所:福岡市南区高宮2-4-5 BLOCK HOUSE1F
電話番号:092-791-5722
営業時間:18:00~翌1:00(土日は17:00~)
定休日:火曜
席数:カウンター5席、テーブル6席
個室:なし
メニュー:チャージなし、グラスワイン650円~、ピッツァ1,000円、オイルサーディン600円、ソーセージ2種600円、ラタトゥイユ700円、ミモレットの炙り750円、ハモンイベリコ1,500円
URL:https://www.instagram.com/winebar_barril/
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