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着物姿のスタッフが迎えてくれる、川沿いの自然派ワインバー

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天神から国体道路を渡った「天神南」エリアは、今や大名、今泉に並ぶ人気の飲食スポット。細い路地を入ってわずか100mほどの距離に、「炉ばた雷橋」「食堂うめぼし」「路地裏カレーTiki」「リバーサイドコマツ」「むさし坐」といった人気店、繁盛店が並んでいます。そんな場所で15年前から営業している「ユメキチワイン」は、福岡における自然派ワイン専門バーの草分け的な存在。この店で初めて自然派ワインを飲んだという人も多いのではないでしょうか。

ユメキチワイン_店内

秋晴れの心地よい日の夕刻、薬院新川に架かる橋を渡って開店間もないカウンターに座りました。黄昏時にはまだ早いこの時間、開かれた窓から川面を渡る爽やかなが吹き込み、ガラス越しに緑が映えます。明るいうちからワインを飲むには最高のシチュエーションといえるでしょう。

ユメキチワイン店長

着物姿で迎えてくれたのは、店長の佐藤亮介さん。実はこの店、当初は「夢吉きもの」というリサイクル着物のセレクトショップが始まりで(現在は東京南青山に移転)、そこに併設されたワインバーが「ユメキチワイン」という流れです。現在はここから独立して「魔灯路場amber」を開いた長谷川弥来(みらい)さんが店を継承し、創業当時から変わらないスタイルで営業しています。

ユメキチワイン_ワイン1

「魔灯路場amber」が、かなりマニアックな自然派ワインを揃えているのに比べて、「ユメキチワイン」はライトでカジュアルなセレクション。天神に近い場所柄もあって、「自然派ワインを飲んだことがない方でも、抵抗なく気軽に飲めるワインをおすすめしています」と佐藤さん。グラスワインは800円からと、価格もリーズナブルな設定です。
佐藤さんのオススメで最初に注いでもらったのはポルトガルの生産者「TURRA」の白ワインで、フレッシュな酸味とミネラル感のある味わい。アルコール度数も12%と軽めで、口あたりがよく飲みやすい一杯です。

ユメキチワイン_料理1

ワインに合わせた料理も充実しており、「生ハム」(800円)や「自家製パテドカンパーニュ」(900円)などの前菜から、「キーマカレー」「ルーロー飯」(各1,500円)といったご飯ものまで用意されています。黒板に書かれた限定メニューもあり、写真は季節のフルーツを使った「タコとシャインマスカットのサラダ」(1.000円)。スッキリとした白ワインに、これ以上ない組み合わせです。

ユメキチワイン_ワイン2

赤ワインは、フランス・ジュラ地方のプールサールという品種を使った「Subtil」をセレクト。淡い色味の滑らかな口あたりで穏やかな果実味があり、こちらもスルスルッと飲める一杯で、「自家製いちじくバター」(600円)と合わせるのが気分です。
「秋の日はつるべ落とし」といいますが、佐藤さんと話しているうちに日が傾き、窓の外はいつの間にか黄昏に包まれていました。

ユメキチワイン_2階1 ユメキチワイン_2階2

古民家を改装した2階にも客室があり。1部屋は畳敷きの和室、もう1部屋は川沿いのテーブル席。それぞれ6~10名程度で利用できるので、ちょっとしたパーティにも使えます。また、地下にはワインセラーがあり、500本以上の自然派ワインがストックされているそうです。

ユメキチワイン_スタッフ

着物姿のスタッフに見送られて店を出ると外はすっかり日が落ちて、天神南エリアを行き交う人も多くなっていました。週末(金・土・日曜)は昼の12時から開いているので、次回は昼飲みしようと考えながら、地下鉄の駅に下りて行きました。

ユメキチワイン_外観

ユメキチワイン
福岡市中央区渡辺通5-2-14
092-735-7117

店舗名:ユメキチワイン
ジャンル:ワインダイニング・ワインバー
住所:福岡市中央区渡辺通5-2-14
電話番号:092-735-7117
営業時間:17:00~翌1:00(金・土・日曜は12:00~翌3:00)
定休日:不定
席数:カウンター8席、テーブル24席
個室:なし
メニュー:チャージ500円、グラスワイン800円~、ボトルワイン5,000円~、自家製いちじくバター600円、生ハム800円、鰯のジェノベーゼピザ900円、タコとシャインマスカットのサラダ1.000円、キーマカレー1,500円
URL:https://www.instagram.com/yumekichi_fukuoka

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この記事を書いたひと

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