PageTopButton

「祖父母と連絡がとれない。心配している」日本に住むパレスチナ人大学生が悲痛な訴え

イスラエルとイスラム組織ハマスとの大規模戦闘が続く中、福岡市に住むパレスチナ人と現地の支援を続ける市民団体が即時停戦を求めて会見を開きました。

イスラエルとイスラム組織ハマスとの大規模戦闘が続く中、福岡市に住むパレスチナ人と現地の支援を続ける市民団体が即時停戦を求めて会見を開きました。

◆「親戚がガザに多く住んでいる」
パレスチナ人 エルジャマル・アラアさん(18)
「親戚がガザに多く住んでいます。家から祖父母が追い出されて避難している状況で電話とかもつながらず家族みんなとても心配しています」

◆支援団体と攻撃の中止訴える
20日、福岡市内で悲痛な思いを訴えたのは、ガザ出身の両親を持つパレスチナ人の大学生エルジャマル・アラアさんです。現地の支援活動を続けている「福岡パレスチナの会」のメンバーと、イスラエルによる攻撃の中止を求めました。

◆「5日前から連絡がとれない」
エルジャマル・アラアさんによると、祖父母とはSNSなどで安否確認をし、どこで攻撃がおきているのか、食糧は足りているのかなどを話していましたが、5日前から連絡がとれなくなっているということです。

パレスチナ人 エルジャマル・アラアさん(18)
「近くで攻撃があったということ、そして水が不足していると聞きました。
おばあちゃんは体があまり強くないからよく病院にも行っていたので。連絡が取れないから分からないけど、生活大丈夫かなという不安があります」

イスラエルとイスラム組織ハマスとの大規模な戦闘はまもなく開始から2週間でイスラエル側は近くガザへの地上侵攻に踏み切る考えを示しています。

◆「パレスチナの存在と、事実を知って」
パレスチナ人 エルジャマル・アラアさん(18)
「日本で生活していると、『何人?』とよく聞かれるんですけど、『パレスチナ?どこ?』と知らない人も結構います。パレスチナという存在と、大変なことが起こっているという事実を福岡の人にも知ってほしい ガザでは今多くの子供たち、市民が亡くなっています。早くパレスチナの平和が戻ってきてくれたらいいなと願っています」

◆アメリカ領事館などに要請
福岡パレスチナの会は、在福岡アメリカ領事館にイスラエルのガザ総攻撃をやめさせるよう要請したほか、駐日イスラエル大使館にガザへの総攻撃を中止し完全包囲を解くことなどを求めた抗議声明を送付したということです。

◆即時停戦などを求めるデモを予定
福岡パレスチナの会は、22日日曜日の午後、ガザ総攻撃の中止と即時停戦などを求めるデモを福岡市天神で実施する予定です。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう