いじめ「重大事態」認定の町 被害児童や保護者に聞き取りをせず報告書を作成
福岡県吉富町で小学校が「重大事態」と認定したいじめについて調査委員会が被害児童や保護者への聞き取りをせずに報告書を作成していたことが分かりました。
女子児童 同級生から「死ね」と言われ暴力
吉富町の小学校などによりますと、今年1月女子児童が同級生から「死ね」などと言われたうえ暴力を振るわれ、学校は4月にいじめの「重大事態」と認定しました。
調査委員会、指針に反し聞き取りせず
6月には、校長を委員長とする調査委員会を設置し、10月に報告書を保護者に提出しました。文部科学省の指針には報告書を作成する際、被害児童や保護者に聞き取りをするよう明記されていますが、調査委員会は被害児童や保護者への聞き取りをしませんでした。
調査委員会 委員の名前を公表せず
また、調査委員会の委員の名前は「公表が望ましい」とされているにもかかわらず公表していませんでした。
調査委員会は
調査委員会委員長 大木秀一校長
「調査委員会としては、できることは精一杯やってきたと思っていますが、指摘されれば不十分なところがあったんではないかと思います」
改めて聞き取りするか明言せず
調査委員会は10日、指針に反していたことを認めたうえで「調査委員会の設置前に被害児童から事情を聞いていた」と釈明し、改めて聞き取りをするかどうかについては今後検討するとしています。
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