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「うちの大学もか」「急に身近に迫ってきた」現役相撲部員・園田陽司容疑者(20)の逮捕を受け、早稲田大学の学生に動揺広がる

早稲田大学相撲部の現役部員(20)が大麻取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、学生たちに動揺が広がっています。早稲田大学は、相撲部の監督や部員の聞き取り調査を始めたことを明かしたうえで「全力で再発防止を講じていく」とコメントしています。

スウェット姿で検察に向かうバスに乗り込んだ


「雰囲気作りを徹底して、チームをベスト4以上に導けるように頑張りたいと思います」

カメラをまっすぐに見つめながらこう抱負を語っていたのは、園田陽司容疑者(20)。早稲田大学3年、相撲部の現役部員です。普段暮らしている学生寮(東京都西東京市東伏見)から遠く離れた福岡県の警察署に留置され、15日は検察の取り調べを受けるためにバスに乗り込みました。

RKB田尻貴博記者「うつむきながら重い足取りで車に乗り込みます」

マスクをつけ、紺のスウェット姿。フードを目深にかぶり表情はうかがえません。園田容疑者は、高校時代に相撲部の同級生だった会社員・廣渡翔馬容疑者(21)=福岡県福津市に大麻を含む植物片1.568グラムを郵送するよう依頼し、譲り受けようとした疑いで14日、逮捕されました。結局、郵便物は届かずに未遂に終わったとされています。

「うちの大学もか」学生に広がる動揺

犯罪ジャーナリスト 中島正純さん


現役部員の逮捕を受け、早稲田大学の学生たちに動揺が広がっています。

文学部3年「『うちの大学もか』という思いで、率直に残念です」
法学部3年「身近に急に迫ってきているなという実感で少し怖い。大麻って自分の関わりがないと思っていたので、ちょっとびっくりしました」

早稲田大学は、相撲部の監督や部員の聞き取り調査を始めたことを明かしたうえで「全力で再発防止を講じていく」とコメントしています。若者が薬物に手を染める事件が相次いでいることについて、専門家はこう話します。

犯罪ジャーナリスト(元大阪府警刑事)中島正純さん「インターネット(SNS)によって簡単に気軽に若者の間で取引ができる。いまいろいろと検挙されて話題になっていますが、まだまだ氷山の一角だと思いますね」

警察によりますと、広渡容疑者が別の客にも大麻を密売した証拠が複数見つかっているということです。警察は、園田容疑者が同級生のつながりから、大麻の売人とみられる廣渡容疑者に依頼したとみて、動機などについて詳しく調べています。

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