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プリッじゅわっと鳥焼肉で飲む幸せ。警固の人気店が開いた大衆酒場がアツい!

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福岡でじわじわとその人気に火がついている鳥焼肉。鶏肉を卓上の七輪で焼いて楽しむ、“焼鳥”ならぬ“鳥焼き”の新星が話題です。

今泉 鶏や久本 外観 今泉 鶏や久本 内観

今回お邪魔したのは、今泉、といってもほとんど天神という場所に、9月24日オープンした「鶏や 久本」。新店とは思えないほど、すでに夜な夜な賑わいを見せている噂の大衆酒場です。赤い鶏の暖簾を目印に店内へ入ると、店主の大城正史さんと若女将の坂井瑞菜さんが笑顔で迎えてくれました。実はこちらのお店、警固の人気店「舩橋洋品店」の新業態なんです。

今泉 鶏や久本 メニュー

「舩橋洋品店よりもさらに気軽に。0次会や2次会でもサクッと立ち寄ってもらえる大衆酒場を作りたいという想いを形にしたお店です。名物を何にしようかとみんなで考えていたところ、宮崎で食べた鳥焼肉があまりに美味しくて、“コレだ!”と満場一致で決まりました」と大城さんは話します。席に着き、運ばれてきた日替わりのお通し(300円)をいただきながら、早速メニューをチェック。鳥焼肉メニューに加え、部位別の美味しい焼き方が書いてあるのも親切ですね。ちなみにこの日のお通しは「鶏ささみのお浸し」で、柚子が効いた出汁と新鮮なササミが美味でした。

今泉 鶏や久本 鳥焼肉

あれこれ悩んだ結果、まずはおすすめの「種鶏もも&盛り合わせ3種」(1,480円)を注文しました。鳥焼肉に使用しているのは、久留米の銘柄鶏「味味(あじみ)どり」の「種鶏(しゅけい)」。「種鶏」は一般的に販売されている「若鶏」の約9倍、450日以上もの時間をかけて育てられており、旨味と食感が段違いなのだとか。写真の右上が「種鶏もも」で、やや赤みがかった身が美しいですね。その他の部位は日によって変わり、この日はふりそで、はらみ、砂ずりの3種でした。

さぁ早速、目の前に設置された七輪で焼いていきましょう。自分で自由に焼いて楽しむのはもちろん、スタッフに焼いてもらうこともできます。
「お手伝いしましょうか?」という若女将のお言葉に甘えて、最初だけ焼いていただくことにしました。鳥焼肉メニューはすべて注文ごとに醤油ベースの秘伝だれに絡めて提供されるので、焼けたら何も付けずにそのままパクリ! 「種鳥もも」はコリッとした皮と身の弾力が格別で、溢れ出す肉汁がたまりません。脂の甘味がほとばしる「ふりそで」、コリコリジューシーな「はらみ」、マンゴーカットでザクッとした歯ざわりの「砂ずり」もうますぎる~。卓上に置かれた「八幡屋礒五郎」の七味、ゆず七味、山椒七味をちょいと付けるもよし、「出汁とろろ」(200円)といったトッピングを注文して味変を楽しむもよし。これは無限に食べられそうです。

今泉 鶏や久本 たたき

とはいえ、鳥焼肉だけで満足するわけにはいきません。「鶏や 久本」には、鶏を使った一品や小皿系おつまみも多彩に揃っています。中でも宮崎県都城市の朝引きの赤鶏「竹林鶏(ちくりんけい)」を使用する刺身・たたきメニューは是非モノ。霧島山の麓で天然水を飲んで育った「竹林鶏」は、脂身にくどさがなく、噛むほどに力強い旨味が広がります。私が注文した「もも たたき」(780円)は、炭火で炙った皮目と引き締まった身の食感のコントラストが良く、甘い九州醤油だれにつけて食べればもう箸が止まりません。

今泉 鶏や久本 チキン南蛮

さらに、揚げ物の誘惑に負けて「THE チキン南蛮」(480円)も注文しました。衣はサックリ軽く、「味味どり」のもも身はプリッとジューシー。いぶりがっこを混ぜ込んだ特製のタルタルもクセになる美味しさです。次回は「ニラささみ 塩ユッケ」(580円)や「鶏海老焼売 レモン醤油」(2個380円)も食べたいなぁ。

また、店内中心にはかまどが設置されており、大きな羽釜で炊いた白ごはん(小120円~)や「炭炙りミニそぼろご飯」といったシメご飯メニューも充実しています。中でも人気は熱々の石鍋で供される「石鍋ガーリックライス」(730円)。羽釜炊きご飯の上には、甘辛く味付けされた「味味どり」の様々な部位やフライドガーリックがトッピングされており、目の前で自家製の鶏油醤油をかけていただきます。この音、香ばしさ、口いっぱいに広がる鶏油と鶏の旨味がたまら~ん! 小さい茶碗2杯分くらいのボリュームなので、シェアして食べるのもいいですよ。

今泉 鶏や久本 内観

そして最後に、忘れてはいけない耳より情報をお伝えしておきましょう。店内に入ってすぐ、手前側のカウンター席に座ると、何とドリンクがすべて20%オフで楽しめるんです! オープン時はイスがない立ち飲みスペースでしたが、“座りたい”との要望に応えてイスを置くことにしたのだそう。「入口側で人の出入りがあるし、扉の開閉で暑かったり寒かったりもするので、20%オフサービスはそのままにしています。早いもの勝ちですが、入口側の席予約もOKです!」と大城さんはにっこり。

今泉 鶏や久本 日本酒

「鶏や 久本」は日本酒(グラス650円~、1合1,200円~)にも力を入れていて、九州の地酒はもちろん、東北の酒販店から買い付ける日本酒も揃っています。内容は季節や日によって変わりますが、この日は私の大好きな栃木県の「鳳凰美田」、青森の「田酒」、兵庫県の「冩樂」もあり歓喜! これらも20%オフで楽しめるなんて嬉しい限りです。

さすがは人気店の新業態。心を掴むメニュー構成にサービスまで、いやはやお見事でした。12月18日(月)からは、お得なランチもスタートするそうなので、ぜひ出かけてみてください。

店舗名:鶏や 久本
ジャンル:居酒屋、焼肉・ホルモン焼き
住所:福岡市中央区今泉1-13-28サンスペース今泉2-1F
電話番号:092-791-3383
営業時間:11:30~OS14:30/17:00~OS22:30
定休日:第2火曜、31日(土・日曜の場合は営業)
席数:カウンター20席
個室:なし
メニュー:種鶏もも&盛り合わせ3種1,480円、単品・種鶏もも680円、はらみ380円、都城 竹林鶏 ももたたき780円、ささみ漬けアボカド 雲丹醤油がけ580円、鶏海老焼売2個380円、炭炙りミニそぼろご飯530円
URL:https://www.instagram.com/toriya_hisamoto

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この記事を書いたひと

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