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JAふくおか嘉穂 青壮年部・深町守史さんの麦 中島理恵

今回お訪ねしたのは、JAふくおか嘉穂青壮年部・深町守史さん(40歳)の畑。
11月半ばから月末までを目安に行われる麦蒔きの真っ最中でした。
でっかい麦蒔き機にテンションが上がります。
深町さんが育てているのはハルカ二条。赤みのある大粒の麦です。焼酎の原料になる予定だそう。
 


おじいさん・お父さんとも米栽培をなさってましたが、いずれも兼業。9年前に就農した守史さんから専業になったとのこと。
守史さんの就農+専業化を機に農地を17ヘクタールに拡大。2年前から「1年通して作業ができる=田んぼが遊ばないように」と、麦栽培にも乗り出しました。
米と麦、両方やることのおもしろさや魅力は?との問いに“坦々とやる派”の守史さんは「申し訳ないです。『農業大好きー』とか『食べてもらって嬉しいー』みたいなのがあんまりなくて…。でもその代わりつらい事とかもなくて。坦々とやってる感じです。お天道様の言うとおりに」と、正直コメント。
いいと思います!人それぞれです。
 


「ゆったりした人でありたいと思う」とおっしゃる守史さん。就農して数年、心の内がキーッとなっていた頃は作物の出来も右肩下がりだった、と振り返ります。
「当時は父に教わりながらやってたけど、あんまり関係がよくなかったので、そういうのが出ちゃってたのかもしれません」と。一人でやるようになって徐々にペースをつかんでからは作柄に変化があったようで、「うるさかったオヤジに対して感謝といったら大袈裟ですけど、自分の気持ちの変化があったのが大きいかな。これから変わってくるんじゃないかなと思ってます。パチンコもやめたんで(笑)。姿勢が悪かったんですよ、農業に対する心構えというか。僕、パチンコの合間をぬって農業やってたんですよね。そんな人が作るのが採れるわけないじゃないですか。」と、さらなる正直発言。きっかけ無しに、努力感なく止められたとのことですから、それもタイミングなのでしょうねえ。時季がきたらなるべき姿になる、なんだか作物みたいですね。
守史さん、将来の展望について「地域の人たちが働きに来れるような場所を作れたらいいな」とおっしゃってました。

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