地下鉄・藤崎駅から徒歩5分。紅葉八幡宮のすぐそばにあるパン屋「紺青」は、朝7時半に開店すると近隣の人が次々に訪れる人気店です。以前、あんこ特集で紹介しましたが、今回はいますぐ食べたいイチオシのパンを教えてもらいに伺ってみました。
店を営むのはオーナーシェフの大石桃子さんと真哉さんのご夫婦。2人はかつて城南区にあり現在は熊本に移転した「タンドルマン」で腕を磨き、2017年に桃子さんが生まれ育ったこの地に店を開きました。気になる「紺青」という店名は2人が好きなネイビーからとったもので、店内もネイビーを基調としたスタイリッシュな雰囲気です。バゲットなどのハード系パン、ふわふわやわらかな白パン、旬のフルーツをのせたデニッシュなど約70種の品揃えにワクワクしてきます。
パンには八女「田中製粉」の福岡県産小麦を使用。小麦の風味を生かす石臼で挽いた小麦粉にこだわり、さらに白砂糖を使わず、きび砂糖やてんさい糖など体に優しい食材を使っているのもポイントです。
「もともと人気だったのですが、最近さらに売れるようになりました」と教えてもらったのは「フォカッチャL」(367円)です。オリーブオイルを贅沢に使っているから香りが抜群。吸い付くようなしっとりとした食感で、歯切れはサックリと驚くほど軽やか! 「歯切れの良さを出したかったので、ミキシングを短くしてあえて生地をこねすぎないように作っています」と真哉さん。耳の部分まで柔らかくて美味しく、大のお気に入りになりました。クチコミで人気が高まっているのも納得です。
また以前ご紹介したように、「よもぎあんぱん」や「塩こしあんぱん」などあんぱんが充実しているのも「紺青」らしさのひとつ。「店が住宅街にあって年配のお客様も多いので、祖父母が大好きだったあんぱんを食べてもらいたくて」と桃子さん。お年寄りや子どもも食べやすい小ぶりのサイズ感が特徴です。「大納言粒あんぱん」(写真)は一口食べると、超ぎっしり詰まったあんこがダイレクトに感じられて満足度大! 少し塩っけのある生地も、甘い粒あんとの相性がよくスッととけるような口どけです。
甘いハード系で人気なのが「キャラメルナッツのガナッシュ」(378円)。クルミ入りのカンパーニュの生地を堪能できるパンで、アーモンドとクルミをカラメリゼしたザクザク食感とガナッシュの濃厚なクリームをたっぷり楽しめます。
土日限定で販売している珍しいドイツパン「ロッゲンブロート」(1切れ237円)もぜひチェックを! 「ヘルシーで栄養価が高いライ麦を使ったパンなので、健康が気になる方にとくにおすすめしています」。ずっしり重厚感のある目の詰まった生地の「ロッゲンブロート」は、プレーンやクルミのタイプがあるのですが、馴染みがない人にも食べやすいようにと考案された、イチジやクランベリー、レーズンなどが入ったフルーツタイプをぜひ。ほろほろとした独特の食感と酸味のある生地とフルーツの甘さのハーモニーを堪能できます。
紺青ブレンドのコーヒーや紅茶とともにパン味わえるイートインスペースやオーガニック食材の販売コーナーもあり、ゆったりとした時間が過ごせます。ベビーカーを押して店内でパンを選べる広々とした店構えは子ども連れにも好評だそう。人気のパンからなくなってしまいますが商品が棚に揃うのは11時ごろなので、その頃に訪問するのがとくにおすすめです。
ジャンル:パン
住所:福岡市早良区高取1-26-63 岡部ビル1F
電話番号:092-982-7511
営業時間:7:30~16:00
定休日:月・火曜
席数:テーブル9席
メニュー:大納言粒あんぱん、低糖premiumあんぱん~皇~、塩こしあんぱん、よもぎあんぱん各226円、フォカッチャL367円、キャラメルナッツのガナッシュ378円、ロッゲンブロート1切れ237円(土日限定)
URL:https://www.instagram.com/konjyo_life/
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