「試合前は緊張したっていい」元日本代表選手が息子に語った言葉 小学生ラグビー名門チームが挑む全国大会
小学生ラグビーの日本一を決める全国大会に九州代表として出場する名門チームがあります。福岡の「かしいヤングラガーズ」 選手だけでなくコーチや親も熱くなる、創部39年目の名門チームがめざす小学生ラグビーとは。
目次
大人顔負けのプレー 強みはタックル
激しいタックル。パワーとスピードを兼ね備えた強力なフォワード。伝統の「展開ラグビー」を受け継ぐバックス。大人顔負けのプレーを繰り広げるのは、創部39年目、名門・かしいヤングラガーズの選手たちです。これまでに福井翔太選手ら多数の日本代表も輩出してきました。現在、未就学児から中学生まで約200人が所属し、このうち半分以上の120人が小学生です。
今年の小学生チームの強みは、強烈なタックル。自身も「かしいヤングラガーズ」のOBで、ヘッドコーチを務める林恵造さん(45)は、チームのために体を張ったタックルでディフェンスができない選手は「試合には出場させない」と明言するほど、タックルを重視しています。
コーチ 林恵造さん(45)
「走ってくるプレイヤーに自分から走ってぶつかることって、ラグビー以外のスポーツではなかなかないと思うんですけど、そこを自分から行ける、という強い気持ちを持てるように3年前からタックルの練習をずっとやってきました。それが今年形になってきています」
試合を見守る親たちは
試合では、グラウンドの傍に応援する保護者たちの姿もあります。けがを恐れず勇敢にタックルする子供たちをどのような気持ちで見ているのでしょうか。
選手の父親
「ラグビーって人のためにどんどん突っ込んでいくじゃないですか、だから性格が良くなっていってる、ということはありますね。『全国大会に連れて行ってくれてありがとう』という気持ちです」
記者
「見ていて、ケガなど怖くないですか?」
選手の母親
「試合の時には、もう『倒せ!』って思っています。『タックルいけ!倒せ!行け!ガンガン行け』って思っています。体が大きくなるようにたくさん食べてもらえるように、いっぱい食事を作っています。お米がすぐなくなります」
少しでも体を大きくするため、練習後の夕食はタンパク質たっぷりのおかずに大量のごはん。チームで活躍するためには家族のサポートも欠かせません。
ヒーローズカップ決勝大会で「圧勝したい」
かしいヤングラガーズは、磨き抜かれたタックルと持ち味の展開ラグビーで、去年11月の九州大会を制しました。1月27日と28日に神奈川県横浜市で行われる、小学生ラグビー唯一の全国大会、「ヒーローズカップ決勝大会」に挑みます。
かしいヤングラガーズ キャプテン 淵上輝己さん(12)
「タフな試合になると思いますが、皆を盛り上げて圧倒して勝ちたいです」
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう