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これでビギナーも安心、カウンター寿司での心得

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お寿司屋さんに行き慣れていない人にとって、カウンター寿司というのは敷居が高いもの。
メニューはあるのだろうか、何といって頼めばいいのだろうかなどなど、わからないことだらけ。そんな寿司屋ビギナーのために、失敗しないための最低限のマナーをお伝えします。これだけ知っていれば、もう臆することはありません。

メニューがない!さぁ、どう頼む?

最近、特に高級店はおまかせコースのみという店が多いのですが、まだまだ数でいえばお好みで注文できる店の方が圧倒的に多いです。しかし、お寿司屋さんはメニューがなかったり、メニューはあっても価格は書いてなかったりもします。特にメニューが一切ない場合、慣れていない人はお店の人から「どういたしましょう」と言われても、どう頼めばいいのかわからないものです。
王道の頼み方は刺身からにぎりという流れです。「刺身を盛り合わせて」と言ってもいいですし、ネタケースをみて「タイとマグロとイカをお刺身で」というように頼んでもかまいません。一般的に寿司屋の「刺身盛り合わせ」は量もたっぷりで価格もそこそこする場合が多いので、寿司中心で食べたい人やいろいろ食べたい人は「お刺身を3種類くらい少なめにお願いします」などと頼むのもよいでしょう。
そして寿司の前にもう少し料理を食べたいときは、「ちょっとつまめるものって何がありますか」などと店主に聞いてみましょう。
にぎりを頼む時は、メニューに「にぎり」や「上にぎり」などがあれば、「上にぎりを1人前」と頼むのもよいですし、「おまかせで5貫ほど握ってもらえますか」と言ってもかまいません。あるいは好きなネタを好きなだけ頼むのも良いでしょう。
最後に巻き物が欲しい場合は、細巻きなどを最後に食べましょう。もちろんいなりが食べたければそれもまたよし。「カウンター寿司でいなりなんて・・・」と遠慮することはありません。また、茶碗蒸しや赤だしなどが好きな人はそれらも間にはさんでください。とにかくわからないときは遠慮なく店主に聞くことです。恥ずかしいことなんてまったくありませんから。

にぎりをお好みで食べるときの順番

一般的には味の淡いものから濃いものに、つまり白身、青物、マグロや貝類、そしてウニや穴子と食べ進めるのがよいとされていますが、順番にルールはありません。食べたいときに食べたいものを食べましょう。同じネタを3貫食べたっていいんです。最初にマグロを食べて、最後にもう一度マグロを食べてもいいんです。ただし、好きだからといって一つのネタをあまりたくさん食べると他のお客さんのネタがなくなることがあるので、マナーとしては控えるべきです。

やってはいけないことってあるの?

まず、これは言うまでもありませんが、強い香水類は男女ともに避けるべきです。他のお客さんが不快になる可能性がありますし、店側がそれを消すことはできませんから。 
また、「ムラサキ」(醤油)、「あがり」(お茶)、「おあいそ」(会計)などは、符丁といって、職人が使う業界用語であってお客さんが使うべきものではありませんから避けた方が無難です。
でもなにより一番やってはいけないことは、にぎりが目の前に出てきているのに、おしゃべりやお酒に夢中になって、2貫、3貫とつけ台の上にたまっていくこと。これは寿司職人からもっとも嫌われる行為といってもいいでしょう。出てきたらすぐ食べる。これは鉄則です。

要望ってどこまで言って良いのかな?

よくある要望は「シャリを少なめに」。これは特に女性に多い要望です。もちろん、まったく問題ありません。実は言わなくても、職人が女性や高齢の方のシャリを少なめにすることはよくありますし、お店側が聞いてくれることもあります。

小食の人は、コースを食べている途中で「最後まで食べられるかな」と心配になることもありますよね。そんなときは「入らないかも」と思った時点で、あとどれくらい出るのかを確認し多すぎると思ったら素直にそれを伝えると、店主が「にぎりを2貫減らしましょうか」「何と何を出す予定でしたが、どれをはずしましょうか」や「シャリを少なめにしましょうか」といった提案をしてくださいます。

お酒が飲めないのですが

最近はお酒が飲めない、あるいは飲めるけど飲まない人も増えていますが、臆することはありません。お茶でお寿司を食べるのは失礼なことではありません。最初に「飲み物はどうしますか」と聞かれたら、お茶をお願いしてもいいんです。でもできれば無料のお茶だけではなく、せめて最初の1杯だけでもいいので、ウーロン茶やノンアルコールビールなど有料のものを頼んだ方が印象もよくなりますよ。

とにかくわからないときはお店の人に聞く、相談するのが最善です。妙な知ったかぶりはお店の人にはすぐにわかりますから、わからないことはお尋ねする方がよほど好印象です。そして言葉使いはあくまでも丁寧に。お客だから、あるいはスタッフが年下だから横柄なことばを使うというのは、寿司屋に限らず何の店(飲食以外でも)でも同じですよね。

寿司屋は外から中がみえないかったり、表に価格が書いてないことが多いので扉を開けるのに勇気がいるかもしれませんが、ここに書いたことを読んでおけば何も心配することはありませんので、安心しておでかけください。意外に(失礼!)フレンドリーな店主や女将さんも多いですよ、

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