今年こそマイホームを建てたい!という方は多いのではないでしょうか。しかし、何から始めればいいのか分からず悩んでいる方もいるでしょう。家づくりを成功させるためには、準備から完成までの「流れ」を把握することが重要です。
そこでこの記事では、家づくりまでに必要な3つのステップを解説します。これから注文住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ1. 事前準備に時間をかけて行う
家を建てると決めたら、まず最初に3つの「事前準備」が必要です。事前準備の中で、家づくりの大枠をしっかりイメージしましょう。
家を建てるエリアを決める
まずは、家を建てるエリアを決めましょう。子どもが通う学校校区や、周辺環境を含めて検討するのがおすすめです。例えば、エリア決めで重要なのが以下の2点です。
- 通勤や通学までの距離
- スーパーやコンビニなどの有無
特に「渋滞が激しい時間帯は何時ごろか」「小学校までの距離が離れすぎていないか」など、あらかじめリサーチしておきましょう。さらに、スーパーやコンビニなどが離れている立地は、買い物に行くたびにストレスを感じてしまいます。
家を建てるエリアを決める際には、複数の候補をピックアップしてその中から決めるようにしましょう。
家のイメージを決める
エリアが決まったら、家のイメージを家族で話し合いましょう。ハウスメーカーによって、家のテーマやタイプが異なります。
まずはどんな家にしたいのか「こだわりたいポイント」をピックアップする作業がおすすめです。
こだわりポイント | 家のイメージ |
---|---|
見た目やデザインにこだわりたい | 洋風・和風などデザインを重視する |
デザインよりも価格を抑えたい | ローコスト住宅にこだわる |
子育てに特化した家にしたい | 生活動線など間取りを重視する |
機能性や耐震性にこだわりたい | 地震に強いシンプルな家にする |
上記のように、こだわりたいポイントを抑えることで「家のイメージ」を決めやすくなるケースがあります。
家の予算を決める
事前準備の中で、家の予算決めは一番重要になります。予算を決めておけば、収入に見合う住宅ローン支払い額を理解できるからです。住宅ローンの返済比率は、収入に対して約30%以下に抑えるようにしましょう。
【年収別】理想の住宅ローン支払額
年収(手取り) | 住宅ローン支払額(年額) | 住宅ローン支払額(月額) |
---|---|---|
年収400万円 | 120万円以下 | 10万円以下 |
年収500万円 | 150万円以下 | 12.5万円以下 |
年収600万円 | 180万円以下 | 15万円以下 |
※あくまでも目安です
住宅ローンシミュレーションなどで手軽に計算できるため、事前に確認しておくのをおすすめします。
参考資料:住宅ローンシミュレーション|住宅保証機構株式会社
https://loan.mamoris.jp/
ステップ2. 土地探しをしっかり行う
家のイメージや予算が決まったら、実際に土地探しを行いましょう。ここでは、土地探しを行う3つの方法を紹介します。
ポータルサイトで探す
多くの物件情報の中から、手軽に探す方法の1つがインターネットのポータルサイトです。希望の面積やエリア、予算などで条件を絞ると物件がヒットします。
ポータルサイトには「画像」が掲載されている物件が多いですが、現地とのイメージが違う可能性もあるため注意が必要です。複数の土地をピックアップしてから、一度現地を確認するようにしましょう。
また、物件を比較するために「お気に入り登録」をしておくと、後で見返せるため便利です。
不動産会社に依頼する
不動産会社に土地探しを依頼する方法があります。売り出される最新の土地情報や、ネットに載っていない「非公開物件」を教えてくれることもあるため、おすすめです。
土地探しを依頼する不動産会社は、実績豊富な評判が良い会社を選びましょう。あらかじめ、Googleの口コミやホームページで調べておくと安心です。
希望エリアを歩いてみる
家を建てる希望のエリアを歩いて探してみると、空地が見つかるケースがあります。インターネットを使用していない「昔ながらの不動産会社」などの中には、物件看板のみで募集している会社があるからです。
また、実際に歩いて土地を探すことで、以下のような周辺環境の雰囲気が分かります。
- 夜には人通りが少ない
- 昼間は交通量が多い
買い物や散歩ついでに歩いて探してみると、健康にも良いので一石二鳥です。
ステップ3. ハウスメーカーを決める
ハウスメーカーが決まれば、あとは完成までの楽しみです。ここでは、ハウスメーカー選びでおすすめの方法2つを紹介します。
インターネットで検索してみる
インターネットでハウスメーカーのHPを確認する方法です。カタログや資料請求もできるため、会社のコンセプトや売りにしているポイントなど「強み」が理解できます。
家の予算やこだわりの設備など、自分の要望が実現できるハウスメーカーかどうかを基準に選びましょう。
住宅展示場に行く
住宅展示場に行けば、様々なハウスメーカーのモデルハウスがあります。カタログやインターネットでは分からない優良ハウスメーカーの家を、実際に確認できるためおすすめです。
さらに現地には、担当の営業マンが常駐しているため、家づくりに関する不安や悩みをダイレクトに質問できます。
また定期的に、お菓子配りやヨーヨー釣りなどのイベントが開催されているため、子ども連れでも安心して見学できます。
ただし、モデルハウスにはオプション使用の設備などが多く含まれているケースがあるため、事前に確認しましょう。複数のハウスメーカーから、購入費用などの見積を比較できるのも住宅展示場ならではのメリットです。
家づくり成功のポイントは住宅展示場にある!
家を建てると決めてから住み始めるまでは、約1年以上かかるケースがあります。そのため、途中でモチベーションが下がり、家づくりを諦める人も多いのが現状です。
効率の良い家づくりのためには、ハウスメーカーに頼ることも必要です。例えば、自分で土地を探す時間がない場合は、ハウスメーカーに依頼すれば代わりに探してくれます。
家づくりのプロがいる住宅展示場なら、各ハウスメーカーの担当者が、家づくり完成までのスケジュールをうまくアドバイスしてくれます。家を建てると決めたら、まずは住宅展示場を見学してみましょう。
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飲料メーカーを経て2014年に宅建士として不動産会社に転職。2019年に不動産ライター業を始める。2024年3月現在、不動産会社のコラムや不動産関連記事を400記事以上作成。現在は不動産会社とWebライター業の会社を経営。現役不動産屋ならではの経験から、不動産に関する「リアル」な記事を発信している。
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この記事を書いたひと
rkb_ouchi