快挙！食のアカデミー賞と評される「アジアベストレストラン50」に「Goh」が初ランクイン！

福山シェフとしては7回目。新生「Goh」としては初のランクイン！

3月26日に韓国・ソウルで開催された「アジアベスト50レストラン」（以下：ベスト50）の授賞式で「Goh」が見事45位に入賞しました。西中洲の「La Maison de la Nature Goh」時代は6回の入賞経験をもつ福山剛シェフですが、住吉の「Goh」としては初の受賞。今回はUMAGA編集部も授賞式に帯同し、イベントの素晴らしさを実感してきました！

そもそも「アジアベストレストラン50」とは？

「ベスト50」はイタリアの天然水メーカー「サンペレグリノ・アクアパンナ」がスポンサーとなり、イギリスのメディア「ウイリアム・リード社」が運営を務める「The World’s 50 Best Restaurants」の一環として行われるイベントです。アジア、ラテンアメリカ、中東・北アフリカという３つのエリアで毎年1回受賞発表が行われ、総合版である「The World’s 50 Best Restaurants」も年に1回発表されます。その票を投じるのは一般のフーディーたち（ここがミシュランとは違う点）。各地域にいるフードジャーナリストやシェフ、ソムリエなど食の関係者、レストラン愛好家たちが投票者となり、全員がボランティアで参加しています。
今年の会場となった「グランドインターコンチネンタル・ソウル・パルナス」には世界中から多くの美食家や関係者が集まり、華やかなイベントがスタート。入賞者のみ赤いストールが配られます。また、ソウル中心部の各所にイベントフラッグが掲げられ、街全体でイベントを盛り上げている印象でした。ん～、いい雰囲気！

50の中に日本は9店と最多ランクイン。九州からは「Goh」のみ

以前からこのアワードの常連だった福山シェフですが、今回のランクインは喜びもひとしおだったようです。「2022年10月に前の店（La Maison de la Nature Goh）をクローズし、翌年1月に“ターブルドット”スタイルのレストラン「Goh」を開けました。この1年は試行錯誤の連続で、新しい店がお客様に受け入れられているのか不安だったので、正直ランクインの連絡をもらった時は心から嬉しかったですね」と福山シェフ。入賞は事前に伝えられますが、順位は当日まで非公開となっており「Goh」は45位、九州から唯一ランクインしました。順位が発表されると、福山シェフの人柄からでしょうか、会場からはひと際大きな拍手喝采が！　さすが福山シェフです。
ちなみに今回のランキングでは１位「セザン」（東京）、2位「フロリレージュ」（東京）など、日本のレストランが50店中9店を占め、シンガポールと並び最多を記録。日本のレストランの素晴らしさを世界にアピールできる場となりました。
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ローカリティからオリジナリティへ。ガストロノミーの進化が求められる時代に

星の数ほどあるアジアのレストランの中から「Goh」が評価されたのは、レストランとしてのオリジナリティの高さにあります。公式HPにも「日本的なプレゼンテーションを大切にしながら、各国料理のエッセンスを融合させている」と評され、その洗練や完成度の高さがフーディーを魅了しています。「海外からのお客様も３割程度いらっしゃいます。国籍や人種など、すべてのカテゴリーを超えてみんなでテーブルを囲み、料理を楽しんでもらえることが何より嬉しいので、このスタイルにして良かったと思っています。今、ガストロノミー界では、地産地消やローカリティというのはもはやスタンダードになり、よりオリジナリティを求められる潮流が来ているような気がします。僕自身、日々試行錯誤の連続ですが、これからもお客様との対話を大切に自分の世界観を追求していきたいですね」と福山シェフ。今後もどんなオリジナリティ溢れる料理で私たちを楽しませてくれるのか、目が離せません。

さて、話をイベントに戻しましょう。華やかな授賞式の後は、各地で受賞シェフによるアフターパーティが開かれます。福山シェフは「Gohgan」でもコラボしているガガン・アナンドシェフと共同開催（ちなみに彼の店「ガガン・アナンド」は３位入賞）。仲良しシェフ同士のアフターパーティは23時から3時までという深夜の時間帯にも関わらず大盛況でした。福山シェフは高菜を使った料理を披露していましたよ。授賞式の後でシェフたちもリラックスして楽しそう！

ちなみにアワードと同じ今年３月、観光庁は今後「ガストロミー・ツーリズム」をインバウンド誘客の戦路の中心に据えていくことを発表しました。福山シェフをはじめ、日本の素晴らしいシェフたちがその牽引者となっていくことは間違いなさそうです。「これだけ多くの日本のレストランがランクインしたのは、それだけ海外のフーディーたちが各店を訪問したということ。SNSの発展もあり、これからますます地方のレストランも注目されていくと思いますね。とはいえ、まだまだ福岡を知らないシェフやフーディーも多い。『ベスト50』の関係者はもちろん、各国のゲストにも福岡の魅力を伝えていきたいですし、待っているだけではなく、自分も海外に積極的に出て福岡や日本の素晴らしさを伝えていきたいですね」。これからも福山シェフには福岡レストラン界のアンバサダーとして活躍していただきたい。そして、いつの日か日本屈指のフードタウン・福岡で「ベスト50」アワードが開催される日が来てほしいと願わずにいられません。

「ベスト50」アワードのハイライト映像はこちらでご覧ください。

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