ギラヴァンツ北九州は17日、ルヴァンカップ2回戦でJ1町田と対戦し、善戦するも敗れた。
ルヴァンカップ2回戦 ギラヴァンツ北九州1-2FC町田ゼルビア
●前半は町田が主導権を握る
今年からJ1・J2・J3すべての60クラブが参加したルヴァン・カップ。1回戦でJ2大分を延長戦で破った北九州がホームにJ1町田を迎えた。リーグ戦を含めて5連戦の4試合目となる北九州はリーグ戦からスタメンを8人替えて臨む。立ち上がりは町田がFWデュークにボールを集める中、防戦一方の北九州。プレスの速さ、奪ってからの速さの違いがカテゴリーの差なのか北九州はクリアするのが精一杯。ロングスローを含むセットプレーや、2021年まで北九州でプレーした高橋大吾の正確なコーナーキックからのピンチにも耐える展開が続く。前半終始に渡って主導権を握った町田に対して、左からのサイドチェンジで右サイドバック山脇を走らせて町田の高さに低く速いクロスを徹底した北九州。43分にコーナーキックを得るとこぼれ球を小林里駆がシュートを放つが枠を捉えられず。それでも何とか前半を無失点で折り返す。
●先制されるも若谷のゴールで同点
後半はスタートから圧力をかけたのは北九州、ゴール前に若谷が抜け出すシーンもシュートまではいけない。すると後半4分、ハーフウェイ付近でボールを奪われると、きれいに崩され荒木のクロスにデュークが落とし走り込んだバイロンが鮮やかにゴールネットを揺らし、町田が先制する。しかし、その5分後、敵陣でパスをつなぎ、右サイドから山脇のクロスに小林がシュートを放つと相手に当たってこぼれたところをレフティの若谷が利き足で振り抜きゴール右へ決めて同点とする。その後は前半になかった北九州が攻め込む場面が増えるなど次の1点をどちらが取るか、一進一退の展開。動かしたのは後半35分の町田、交代したばかりのMF安井が右斜め45度から左足でゴール左隅へ決めて勝ち越す。諦めない北九州は40分、代わって入った高橋からのクロスに渡邉が頭で合わせるが惜しくもバーの上、ゴール裏のサポーターの歓声がため息に変わる。45分には代わって入った井野のスルーパスに平山が走り込むがわすがに合わず。アディショナルタイムに入りフリーキックのチャンスにゴールキーパー大谷も加わるパワープレイも実らずJ1町田に善戦も敗れた北九州、ルヴァンカップは2回戦敗退で終了した。
●増本監督がサポーターに感謝
試合後の増本監督は「いいゲームはできたが、勝てなかったのが悔しかった。ゴール裏からサポーターが後押ししてくれた。球際の争いで負けたくなかったがスピードと強度が違いファウルになってしまったが、今の段階ではよく戦った。選手は手応えを感じただろうし、この経験をできるルヴァンカップはプラスしかない」と振り返った。
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