「急いで!写真撮りますから!」。先日、県内の高校を取材中、一緒に昼食をとっていた女子生徒から急かされ、言われるがままピースをした。フランス発の「BeReal.」(ビー・リアル=ありのままに)という写真共有アプリで高校生の間で流行しているらしい。
「BeReal.」は、『映えた』写真を投稿することが多い「インスタグラム」とは異なり、日常の飾らない写真を友人らと共有するもの。通知が届いたら2分以内にスマートフォンの外側と内側のカメラで撮影をしなければならず、今どこで、どんな表情で、何をしているのか、演出していない「リアル」を共有することができる。
なぜ、このアプリが流行しているのかを尋ねると、「映えている写真」を見たり撮影したりすることに疲れたからだという。26歳の私が中高生だった約10年前は、周りの友人らとプリクラや加工アプリを用いてどうしたら可愛く見えるかを必死に研究していたが、時代は変わったようだ。
今の10代はどのようなことに興味があり、思春期をどのような気持ちで過ごしているのか。最新の流行を学びながら放送しているのがRKBラジオ「カリメン」(火~木曜日・午後9時以降)である。10代の関心事は知らないことだらけだが、必死についていきながら放送に臨みたい。
4月20日(土)毎日新聞掲載
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