念願の福岡都心部進出　広島の「イズミ」がスーパー「サニー」を傘下に　屋号は継承する方針

イズミ・山西泰明社長「今回、この株式会社西友様の事業を受けることで、私たちは福岡県を中心とした九州地域でさらに強固な存在感を築くことができます。私にとりましてはこれでイズミが大きく変わっていくなということを一番感じる瞬間でございました」

３日、広島市で会見を開いたイズミの山西泰明社長は、福岡の都心部に進出する意気込みを語りました。

現在、イズミグループが福岡市内で運営するのは、「ゆめタウン博多」など２店舗のみです。

一方、今回買収するサニーは、福岡市内だけで４１店舗展開しています。

西友は２００１年に岩田屋からサニーを買収。

多くの店舗が２４時間営業で「みなさまのお墨付き」というプライベートブランドも人気です。

サニーの利用客「（イズミに譲渡されるということなんですけど）そうなんですね。結構転々としてますよね。岩田屋さんから西友ウォルマートになって今度イズミなんですね。ちょっとびっくりして取扱いがどうなるのかなっていうのは気になったんですけど、どうなんでしょう？どう変わるんですかね」

イズミ・山西泰明社長「基本的にはサニーブランドを継承するというふうに、現在ではと思っております。」


イズミは当面、「サニー」の屋号を継承し、プライベートブランドも引き続き取り扱う方針を示しました。

また、現在サニーで働く従業員、約３８００人の雇用も継続します。

今回の買収でイズミグループの福岡県内のスーパーは、３倍に増えることになります。

元流通経済研究所主任研究員・鈴木雄高さん「もともと郊外型にある店舗が都心部に入っていくとなると、郊外では力を持っているけど、都心部ではどうなのかな、というような疑問がつくんですが、今回はもともとサニーという店舗があって運営ごとが変わるだけなので、そこで従来の西友スタイルというかサニーのやり方、優れたやり方をイズミが学ぶこともできるわけですよね。そうすると、お客さんにとってより魅力的になるのかなと思うので、結構ポジティブな影響の方が考えられるかなと思っています」