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全面ガラス張りのカウンターが誘う。奥春吉にある“鹿野地鶏”の焼鳥店

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最近いいお店が増えている “奥春吉”。2020年にオープンした「焼鳥 あたらよ」もおすすめしたい一軒です。全面ガラス張りで通りから丸見えのカウンターは毎夜賑わい、細い静かな路地にありながら目を引きます。

あたらよの店内

店内はコの字型のカウンターが22席並び、その端はカウンターの両方に座れテーブル席のように使えます。とにかく焼鳥店っぽくなくおしゃれなダイニングのような雰囲気に、期待が高まります。

34歳の若き店主・浦平さんは元々イタリアンのシェフで、福岡の焼鳥店で修業した友人と「焼鳥 あたらよ」を立ち上げました。現在は浦さんが主となって、カウンターのお客さん一人ひとりの顔を見ながら一本ずつ丁寧に備長炭で焼いています。

浦さんが目指すのは、親しみのある九州の焼鳥ではなく、洗練された東京スタイルを取り入れた焼鳥。そのため豚バラは出さず、鶏の串のみで勝負しています。鶏は「はかた一番どり」や九州の若鶏を使っていますが、最近新たに全国的にまだ取り扱いの少ない「鹿野地鶏」も使いはじめました。「希少な “鹿野地鶏”はシャモ系の鶏で、筋肉質な身はとっても旨味が強いんですよ」と浦さんは笑顔を見せます。

あたらよの焼鳥

まずは焼鳥を左から順にいただきました。バリッと皮を焼いた「手羽先」(300円)は、骨を外していて食べやすいのが嬉しい! 「包みねぎま」(400円)は、皮でネギとももを巻いた東京っぽいスタイルです。「ささみ」(270円)は、中央に大葉が巻いてあり口に入れると風味抜群。「砂ずり」(270円)は、通常2つにカットする部分をあえて丸のまま使用することで肉汁を閉じ込めています。鹿野地鶏を堪能できる「かしわ」(400円)は、ややレアに仕上げ、濃い旨味を堪能できます。

あたらよのつくね

「つくねパルミジャーノ」(300円)も人気メニューのひとつ。鶏ももと皮のミンチに少し醤油を垂らしただけというシンプルさで、しっとりジューシーな味わいがたまりません。たっぷり削ったパルミジャーノで、ワインがぐびぐび進んじゃいます。

あたらよの鳥刺し

鹿児島・湧水町で育った朝引きの鶏を楽しめる「鶏刺し盛り合わせ」(2人前1,480円)も必食です。キモ、スナズリ、ムネのたたき、モモ、ササミ、どの部位も澄んだ味わいで抜群の鮮度を感じさせます。とくに印象的だったのが、ムネの昆布締め。ねっとり濃厚な味わいと刻みわさびの辛味が最高でした。

あたらよの生つくね

次は名物の「生つくね~ちょうちんの海苔巻き~」(1貫420円)をお願いしました。生の鶏もも肉をつくねに見立て、上にちょうちんが鎮座するインパクトのあるヴィジュアルにびっくり。海苔で包むようにして食べると、ちょうちんが弾けて濃厚な黄身の味わいと鶏ももの旨味、海苔の風味、甘辛のタレが混然一体となって口っぱいに広がります。

あたらよのワイン

また、こちらはワインの品揃えも自慢。ソムリエでもある浦さんが選んだフランスを中心としたさまざまな国のワイン揃えています。「いいものを飲みやすい価格で」と、白と赤それぞれグラスで4種用意し900円から味わえます。さらに浦さんは「SAKE DIPLOMA」の資格も持っていて、日本酒も甘口と辛口をそれぞれ季節に合わせて6~7種選んでいるそう。

「焼鳥×ワイン」のお店はいくつかありますが、さらに日本酒も13~14種ほど揃えているのはちょっと珍しいかもしれません。炭火の香りをまとわせた焼鳥と、浦さんが選んだとっておきのワインや日本酒が、楽しい夜を約束してくれます。

あたらよのメニュー表

焼鳥 あたらよ
福岡市中央区春吉2-2-5 エステート・モア天神STUDIO 1F
092-406-2095

店舗名:焼鳥 あたらよ
ジャンル:焼鳥
住所:福岡市中央区春吉2-2-5 エステート・モア天神STUDIO 1F
電話番号:092-406-2095
営業時間:18:00~入店23:30、金・土・日曜、祝日は17:00~
定休日:不定
席数:カウンター22席、テーブル8席
メニュー:包みねぎま400円、ささみ270円、手羽先300円、つくねパルミジャーノ300円、砂ずり270円、かしわ400円、お任せ串5本1,450円、鶏刺し盛り合わせ2人前1,480円、生つくね~ちょうちんの海苔巻き~1貫420円、いちごとクリームチーズの生ハム包み620円、そぼろ丼580円、煮大根の唐揚げ550円
URL:https://www.instagram.com/yakitori_atarayo/

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この記事を書いたひと

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