PageTopButton

家具から器・雑貨まで“未来に続くもの”が見つかる姪浜の新スポット

UMAGA

料理と切っても切れない関係の器。お気に入りの器があるだけで、料理をすることや誰かをもてなすことがより一層楽しくなるものです。作家ものや民芸、アンティーク、世界各国の器まで、収納場所に困るほど器を集めてしまうライターの森脇美奈さんが、こだわりのセレクトが光るお店を紹介していきます。

MEINOHAMA STEPS外観

インターネットを介して興味を引かれるものを見つけたり、欲しいものを手に入れたりすることが圧倒的に増えている時代ですが、実際に店舗に足を運ぶと、商品を目で見て手に取る楽しさを改めて感じるものです。そして自分が気になっていたものに加え、お店が提案するものに出会えるのもオフラインの醍醐味。今回紹介するインテリアショップ「fremtiden」もまさにそんな魅力に満ちています。

2024年4月に地下鉄姪浜駅そばにオープンした複合商業施設「MEINOHAMA STEPS(メイノハマ ステップス)」は、このエリアの新しいランドマーク。姪浜で100年以上にわたって街づくりやものづくり、医療、教育などさまざまな事業を展開する「株式会社サワライズ」が手がけています。

fremtiden店内 fremtiden店内

2・3階に位置する「fremtiden」は、デンマーク語で「未来へ」という意味の店名をもち、「LIFE PATH 100年先に繋がる暮らし」をコンセプトに掲げるショップ。長く使い続けることを前提とした家具とそれに合う暮らしのさまざまなアイテムがセレクトされています。「デザインや品質、使う時の満足感、将来の資産価値など、さまざまな面を考慮して、家具は北欧のものが中心です」とブランドマネージャーの久富俊之さん。長きにわたって家具製作に携わってきた久富さんとショップバイヤーが、“続いていくもの、続いていくべきもの”という視点をもって生産の現場を確認し、納得したメーカーのものを扱っているそうです。

まず2階を見てみましょう。名作と呼ばれる北欧ブランドのチェアやソファが並び、まるでギャラリーのような雰囲気。家具を取り入れた時の暮らしをイメージできるようにディスプレイされています。素敵な家具と併せて楽しみたい暮らしの雑貨は国内のものが中心です。ひとつ取り入れるだけで部屋の雰囲気が変わり、満足感を得られるようなものが選ばれています。

fremtiden商品 fremtiden商品

器は日常使いしやすいプロダクト寄りのものと特別な個性を感じる作家ものの両方があり、糸島市と波佐見町で作陶する「Pebble Ceramic Design Studio」の石原亮太さんの作品や栃木県益子焼のブランド「汲古」の器が並んでいました。

fremtiden店内 fremtiden店内

また、ポップアップスペース「HUUS(フース)」では、8/28(水)まで沖縄の工芸品を扱う「ゆいまーる沖縄」によるポップアップショップが開催中。やちむんや琉球ガラスは夏の食卓にぴったりですね。

階段を上った先にある3階は、ダイニング家具やデンマークを代表する「FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)」のショップインショップがありつつ、さまざまな雑貨のショッピングを楽しめるスペース。ダイニングで使うイメージがわく器も豊富に揃っています。

国内外で人気の高い「1616 / arita japan」で知られる「百田陶園」の器も充実の品揃え。花のようなデザインの「パレスプレート」など“スーパースタンダード”なデザインを追求して作られた「TY」シリーズ、オランダ人デザイナー、ショルテン&バーイングスが日本の伝統色を再解釈して生み出した「S&B」シリーズ、2021年に加わった「CMA」シリーズが並んでいます。「作家ものもプロダクトものも人気のある商品だけではなく、幅広く取り扱うことで作り手の個性や想いを伝えたいと思っています」と久富さん。

また、「百田陶園」をはじめとする有田焼のメーカーが、有田焼400年の節目の2016年に16組のデザイナーと共にスタートしたブランド「2016/」の器もあり、アクセントになりそうなデザインに心惹かれました。

fremtiden店内 fremtiden店内

さらにデンマークのインテリアブランド「HAY(ヘイ)」のコーナーもあり、家具から雑貨までさまざまな商品がラインナップ。カラフルなデザインのグラスなどアクセントになりそうな食器も目を引きます。

それでは今回も気になった器を紹介します。まずは、デンマークのデザイナー、セシリエ・マンツ氏が世界のキッチンに合うようにとデザインした「CMA」シリーズのお皿から。写真手前の「Oval Deep White」(上…19cm 1,980円、下…26cm 3,300円)や、奥のスタッキングできる「Stack Flat Earth Grey」(上15.5cm 1,650円)と「CMA Stack Deep Earth Grey」(下15.5cm 2,750円)など、シンプルで柔らかさのある色使いや形、使い勝手を考慮したデザインは普段使いに活躍しそう。セットで揃えたくなる買いやすい価格もうれしいですね。

「Pebble Ceramic Design Studio」の石原亮太さんの「パン皿」(5,280円)と「マグカップ」(4,620円)は彫りで描いた花の図案に渋いさび色の絵付けを施した味わい深いデザインが印象的。器のほかに鳥をモチーフにしたオブジェも手がけていて、「ブリックバード」と名付けられた1点もののフラワーベース(22,000円)もいい佇まいです。

ポップアップスペース「HUUS」からは「マカイ4寸(各3,630円)」を選びました。沖縄のやちむんならではのぽってりとした質感と柔らかな色使いは日常使いにぴったり。私自身、毎日やちむんのお茶碗を使っていますが、やちむんは人気が高まっていて仕入れが難しくなっているそうなので、多くの商品が揃っている8/28(水)までのポップアップショップは貴重な機会。「HUUS」では9月に「HAY」のポップアップ、10月以降も器の企画が進行中とのことなので今後も楽しみですね。

器はもちろん、雑貨やインテリアも好きな私にとって気になるものがたくさん。自分の暮らしが充実するものや、誰かへの贈り物を探すとき。ここに来れば特別な価値を感じるものがきっと見つかりそうです。

店舗名:fremtiden(フラムティーデン)
ジャンル:物販店
住所:福岡市西区姪浜駅南1-10-20 MEINOHAMA STEPS 2・3F
電話番号:092-707-6215
営業時間:10:30~19:00
定休日:水曜
URL:https://fremtiden.jp/

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

この記事を書いたひと

UMAGA

homePagefacebookyoutubexinstagram

魅力的な福岡の食文化をもっと楽しんでいただくためのバイブルとして、厳選した信頼性のある情報を毎日更新中。