2020年に施行された改正健康増進法によって飲食店での喫煙・禁煙・分煙のルールが明確になり、現在では喫煙者、非喫煙者の間でおおむね浸透していると思われます。店内で喫煙ができる飲食店には「喫煙可能店」の標識が明示されているので、利用者はルールとマナーを守って、それぞれが気持ち良く食事を楽しみたいものです。
全面禁煙の店が大半を占める中、愛煙家にとって街中にある「喫煙可能店」は、いわば砂漠の中のオアシスのような存在。食後に紫煙をくゆらせながらゆったりとくつろぎのひとときが過ごせる、愛煙家のためのランチスポットをご紹介します。
"ザ・昭和"な喫茶店の日替わりランチ
まず1軒目は、天神のオフィス街の中心から少し外れた場所にある「喫茶とお食事の店 ふじ」です。日本銀行福岡支店から須崎公園に向かう道から一本入った路地にある店内に入ると、そこには"ザ・昭和"な空間が広がっています。ビルの1階にありながら天井が左から右に傾斜しているのは、かつて流行したロッジ(山小屋)風のインテリア。カウンターのステンドグラスと北欧風のペンダントライトが、なんともいい味を出しています。テーブル席の椅子とソファーは別珍張りで、腰を下ろすだけで心地いい気分に包まれます。
ランチタイムの一番人気は、毎日手づくりのおかずが登場する「日替わりランチ」(750円)。この日のメニューは「手づくりロースとんかつ」で、カラッと揚げられたとんかつに冷や奴、切り干し大根、スパゲッティ、サラダが添えられてボリューム満点! さらに、ごはん大盛りは無料(おかわり100円)、+200円でおかずを大盛にすることもできます。
「カレーライス」「ナポリタン」(各750円)の二大王道メニューは、カツカレーやチーズカレーナポリタンなどのバリエーションが豊富に揃い、食後のコーヒーは250円。新札でいえば、北里さん1枚で充分に満足することができます。
琥珀色の空間で名物ライスカレーを
続いて2軒目は、博多の総鎮守・櫛田神社参道横の小路「ぎなん通り」にある「琥珀館」です。こちらもまたレトロな雰囲気満載の喫茶店で、レンガ造りの壁面に据えられた本棚にマンガの単行本がズラリと並んでいるのも昭和の時代を彷彿とさせてくれます。
創業から40年以上を経て程よくエイジングされた店内はまさに琥珀色の空間で、ゆったりと配された40席超の客席は、ランチタイムになると近隣に勤めるサラリーマンでほぼ満席に。その後の時間帯も国内外から博多観光に訪れるツーリストや昭和レトロな雰囲気を体験に来る若い世代などがひっきりなしに訪れます。
この店で、ぜひとも食べたい名物メニューが「ライスカレー」(980円)です。あらかじめご飯と水気の多いカレーを混ぜた真ん中に生玉子をトッピングしたルックスに、スパイスを効かせたピリ辛の味付け。卵黄をスプーンで崩しながら食べ進めれば、マイルドな味わいへと変化していきます。
香り高い自家焙煎コーヒー(500円~)も、食後の余韻をさらに深めてくれる本格派。さらに、生クリームと小豆を加えた「あんこ珈琲」(650円)という変化球もあるので、甘党の方はぜひ試してみてください。
昼飲みもできるサンドイッチ専門店
最後は、近年発展著しい六本松エリアにあるサンドイッチ専門店「シックスパインズ・サンドウィッチ」です。天神から国道202号を西に向かった別府橋の手前にあり、ビルの壁面に掲げられた巨大なギターのオブジェが目印。地下鉄六本松駅からも徒歩5分ほどで、昼はサンドイッチカフェ、夜はライブも行うミュージックバーとして営業しています。
ここのサンドイッチは、バゲットを使ったベトナム式の「バインミー」スタイルが基本。写真の「チーズステーキサンド」「バインミーサンド・サバ」などの定番メニューはすべて700円均一で、ソフトドリンクやフレンチフライが付いたセットメニュー(+250円~)も用意されています。
さらに嬉しいことに、毎日12時の開店直後から、ビールやワイン、ハイボールなどの昼飲みもOK。また、本格的なソフトクリームマシーンも設置されているので、「ソフトクリーム」(400円)や「クリームソーダ」(600円)といったスイーツ系まで充実。甘党、辛党、愛煙家まで、オールマイティに楽しめるサンドイッチカフェ&バーです。
喫煙可能なお店はこちらから
UMAGAでは、喫煙可能(屋外喫煙スペース有りなど含む)なお店をこちらにまとめていますので、愛煙家の方はご活用ください。
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