みなさんはカフェを訪れる時、どんなことを期待しますか?おいしいお菓子や飲み物、そして居心地のいい雰囲気。さらに私は器が好きなので、使っているお皿やカップも素敵なものだとますます満足度が高まります。今回、訪れたスコーンとジャムのお店「SUNDAY」は、そのすべてを満たしてくれるお店です。
お店があるのは福岡のグルメ好きにはおなじみ、人気店が軒を連ねるアパート「あさだ荘」の1階。以前は「かもめ食堂」や「のらり」があった場所です。
店主の貞清ひろ子さんはイギリスに滞在している時に、クロテットクリームとジャムと一緒に味わうスコーンに魅せられ、自身でもスコーンを作るように。イベントへの出店や平尾「ふら」での間借り営業を経て、2022年に「SUNDAY」をオープンしました。
扉を開けた先に広がるのは、センス溢れる味わい深い空間。時を経たアパートの雰囲気を生かしながら改装された一室に、アンティークのテーブルや椅子が並んでいます。家具は警固「krank」や中呉服町「UNLOOP」で揃えたものが多いそうです。
そして、以前訪れた時も目を引かれたのが棚に並ぶ器の数々。一部はフランスのアンティークもありますが、多くが作家さんの作品なのだそう。作家さんの名前を聞くと今を時めく人気作家さんばかり。お店で使用するものなので購入はできませんが、素敵な器を眺めながら貞清さんと器について話すのもとても楽しかったです。
店頭に並ぶスコーン(1個280円~)は、プレーンやココア、紅茶とホワイトチョコなど6種類前後。八女市「田中製粉」の福岡県産小麦やきび砂糖、佐賀県産の平飼い有精卵、北海道「よつ葉バター」のバター、ヨーグルト、アルミフリーベーキングパウダーなど、素材へのこだわりも感じられます。
こちらのスコーンは、生地の水分量が多くしっとりとした食感。「いわゆる伝統的なスコーンではないかもしれませんが、おいしいと感じるものを作っています」と貞清さん。スコーンにはいろいろなタイプがありますが、私自身は以前「SUNDAY」のスコーンをいただいた時にとてもおいしいと感じました。瓶に入った季節のジャムもかわいいですね。
カフェメニューの「スコーンプレート」(1,300円 ※ドリンク付き)は、スコーンとクロテットクリーム、季節のジャム、フルーツのキャラメリゼを楽しめる一皿。ベイクスイーツ特有の小麦とバターの幸せな香り、優しい甘さ、ほろっとくずれる食感のスコーンにクロテットクリームとジャムをのせて口に運べば、至福の味わいが広がります。食感を楽しめる洋ナシのジャムは瑞々しく、ひとかけらも残さず味わいたくなるおいしさでした。
ジャムは2~3種類から選べる日もあり、この日は洋ナシのほかにレモンカードとキウイジャムがありました。セットドリンクは「マリアージュフレール」を代表する茶葉・マルコポーロを使った紅茶(+100円)を選択。華やかな香りのマルコポーロはスコーンやジャムの味わいによく合いますね。ポットで提供されるのでたっぷりいただけるのもうれしい。ほかに、平尾「ROASTER'S COFFEE 焙煎屋」に依頼したオリジナルブレンドのコーヒーやカフェオレも用意されています。
有塩の「よつ葉バター」と自家製あんがのったスコーンを楽しめる「あんバタープレート」(1,300円 ※ドリンク付き)も。季節のフルーツが添えられていて、いまの時期はいちごがのっていました。
イチゴはあまおうが使われることが多いそうです。バターと甘さ控えめのあん、あまおうの相性は言うまでもなく抜群です。こちらのセットドリンクはミルクティ(+150円)にしました。濃いめに淹れた「マリアージュフレール」のマルコポーロを使ったミルクティはまろやかで濃厚な味わいが素晴らしかったです。
スコーンやジャム、紅茶のおいしさはもちろん、美しい器を実際に使うこともできて、身も心も満たされるティータイムになりました。貞清さんとのおしゃべりも楽しく、また訪れたいお店が一つ増えました。
ジャンル:カフェ
住所:福岡市南区大楠3-7-26 あさだ荘3号室
電話番号:なし
営業時間:12:00~17:00
定休日:月・火・日曜
メニュー:スコーンプレート(ドリンク付き)1,300円~、あんバタープレート(ドリンク付き)1,300円~、SUNDAYオリジナルブレンドコーヒー550円、カフェオレ620円、紅茶(マリアージュフレール マルコポーロ)650円、レモンスカッシュ600円
URL:https://www.instagram.com/hiroko_sunday/
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