RKBラジオドキュメンタリー 『一緒に住んだら、もう家族 ~「子どもの村」の一軒家~』
番組概要
福岡市にある「子どもの村」は、実の親と住めない事情を持つ子供が、住み込みの里親と一緒に暮らしている。実の親にお返しするため育てる里親だが、次第に離れがたい情も湧いて…。里親3人の「子育て」を取材した。
番組詳細
親の病気や育児ネグレクト、虐待など、様々な理由で親元を離れ「社会的擁護」下で暮らす子供がいる。児童養護施設や乳児院のほか、一般の里親家庭に引き取られる子たちだ。その数は4万人あまり。だが、30年間ほとんど変わっていない。受け入れ施設には定員があるからだ。児童虐待は、報告されているだけで、毎年20万件を超す。子供を受け入れるには、里親を増やすしかない。
「子どもの村福岡」では、計11人の子供が3人の里親に育てられている。「村」は一般の里親家庭とは違い、3軒の家に里親に住み込んでもらい、子供を育ててもらう。子供に様々な事情があるため、「村」はテレビの取材を受けていない。顔が映せないからだ。このため、あえてラジオドキュメンタリーという形を取り、取材することにした。
3人の里親は、それぞれ個性的だ。子供をちょっと甘やかし気味な45歳男性。しっかり怒りながら、実家の助けも借りて育てる37歳女性。プライベートでは子育てを終え、「村」で再びの子育てに臨む54歳女性。子供への向き合い方は、三者三様だ。
一軒家で子供と暮らす里親は、なぜ「村」にやってきたのか。複雑な事情を抱える子供と、どうやって人間関係を築いていくのか。「村」では専門知識を持つスタッフが里親をサポートする。支援体制に助けられつつ、公私が入り交じりプライベートがのぞかれてしまう生活に悩む場面も。取材に率直な心情を明かす里親が、子育てに臨む真摯な姿勢からは、現代日本の子供が育つ環境が浮かび上がる。
放送日時
RKBラジオドキュメンタリー 『一緒に住んだら、もう家族 ~「子どもの村」の一軒家~』
2025年1月2日(木) 21:50~22:50
出演者
眞邉香代里、松島智子、田原正則、藤本正明、足立慎一
制作
取材・構成・編集 | 荒木風花・神戸金史 |
整音・選曲・MA | 大場敬一郎 |
制作 | 宮岡朋治 |
ナレーション | あべやすみ |
制作・著作 | RKB毎日放送 |
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