PageTopButton

元デザイナーが手がけるアートピースのようなデザート

UMAGA

コーヒーや紅茶と一緒に楽しむカフェスイーツといえばチーズケーキやプリンなどの定番メニューが思いつきますが、最近は独創的で工夫に溢れるデザートを提供するカフェも増えています。

2023年に南区玉川町のリノベーションビル「タマガワアパートメント」にオープンした「so-sou(ソーソウ)」もデザートが主役のカフェ。店名の「so-sou」は清らかで美しいさまを意味する「楚々(そそ)」や相槌の「そうそう」、英語の「so-so」などさまざまな意味をかけているそうです。

店主の山中佑太さんは、元家具会社のデザイナー兼バイヤーという経歴の持ち主。その頃に仕事で訪れたイタリアで、多くの人に行きつけのバール(カフェ)がある文化に魅せられ、飲食業を志したそうです。その後、今泉「季離宮」にあった「極東ファディ」のコーヒーショップ「F-ANNEX」でコーヒーの知識や技術を学び、カフェやレストランなどの立ち上げを数多く手がけ、満を持して「so-sou」をオープンしました。

南イタリアの都市・アルタムーラで出会ったバールをイメージしているという店内には、ドライフラワーや観葉植物が配され、ゆったりとカジュアルな雰囲気。配管や電気系統など以外のほぼすべて、大きなカウンターやテーブルまで手作りしたそうです。

コーヒーショップでバリスタをしていた経歴からすると、コーヒーメインのカフェになりそうですが、冒頭に記したようにこちらはデザートが主役のカフェ。その理由を尋ねたところ「視覚的な表現の幅が広いところがデザートの魅力です。色や形、味の組み合わせなどを自由にデザインできるので、考えるのが楽しいですね。バリスタ時代もラテアートなど、視覚的なデザインに没頭していました」という、元デザイナーならではのクリエイティブな理由を聞いて納得。デザートは、山中さんがデザインや構成を考えたうえで警固にある洗練された結婚式場「WEEKEND HOUSE」のチーフパティシエ・澤口祐人さんのアドバイスを受けながらレシピを完成させているそうです。

アートピースのような佇まいの「白いティラミス」(700円 ※イートイン限定)は、季節限定デザートのベースにもなる代表的なメニュー。パユテフォユティーヌやアーモンド、ホワイトチョコを使ったクランチの上にコーヒー豆と一晩漬けこんだ生クリームで作るアイスクリーム、マスカルポーネとクリームチーズを使用したティラミスクリームがのり、メレンゲとチュイールがトップを彩ります。なめらかなクリーム、コク深いアイスクリーム、食感のいいメレンゲやクランチなど、多彩な味わいや食感を楽しむことができ、かなり満足度の高い一皿です。別添えのコーヒーシロップをかけるとビターな味わいがプラスされ、違ったおいしさが広がります。

「レモンタルト」(650円)は、ザクっとした食感の自家製タルトの中に、佐賀県産レモンを使ったとろりとなめらかなメレンゲとレモンクリーム、リュバーブジャムが重なる一品。生地の香ばしさとレモンの甘酸っぱさがコーヒーによく合います。ほかに焼き込み系のアーモンドタルトやブラックベリータルトもあり、テイクアウトが可能です。

コーヒー豆は篠栗町「篠栗珈琲焙煎所」で焙煎されるブラジルのシングルオリジン、中深煎りをドリップ、エスプレッソ系の両方で使用しています。苦みと甘味のバランスがよく、デザートと一緒に楽しめるものを選んでいるそうです。

8:00~10:30はトーストを中心としたモーニングセットも楽しめます。トーストのパンは、オーナーが山中さんの親戚という薬院「THEROOTS neighborhood bakery」の食パンを使用。バジルソースにモッツァレラチーズがとろけるトーストにドリンクが付く「バジルトーストセット」(650円)のほか、「バタートーストセット」(500円)をラインナップ。また、良心的な価格設定もうれしいポイントです。

クッキーやスコーン、カヌレなどの焼菓子もショーケースに整列。おやつ用に購入した、表面をキャラメリゼしたプレーンスコーンとアールグレイカヌレがとてもおいしく、もっと買って帰ればよかったと思いました。

「どんな方も入りやすく、日常使いできるカフェでありたいと思っています」という山中さんの言葉通り、取材時も若い方からご年配のグループ、男性のおひとりさままで、さまざまな人が思い思いに時間を過ごしていました。居心地のいい空間とおいしいコーヒーやデザート――玉川町に住んでいる人がうらやましくなる理想的なカフェでした。

店舗名:so-sou
ジャンル:カフェ
住所:福岡市南区玉川町15-6 タマガワアパートメント101
電話番号:なし
営業時間:8:00~18:00 ※モーニングは8:00~10:30
定休日:不定 ※Instagramに掲載
メニュー:ドリップコーヒー(HOT)500円、アイスコーヒー500円、アメリカーノ(HOT、ICE)500円、カフェラテ550円、カプチーノ550円、アールグレイティー500円、ショコラテリーヌ650円、アッフォガード・アル・カッフェ650円
URL:https://www.instagram.com/so_sou.design/

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

この記事を書いたひと

UMAGA

homePagefacebookyoutubexinstagram

魅力的な福岡の食文化をもっと楽しんでいただくためのバイブルとして、厳選した信頼性のある情報を毎日更新中。