25年3月19日(水)放送 福岡県立八女工業高等学校

出演

自動車科　３年　杉村　翔也さん

　　　　　３年　田中　蒼海さん

　　　　　３年　宮原　太志くん

自動車科があり、学校内に自動車工場がある八女工業高校。

八女工業の自動車科は、2024年度の1年生からIT自動車科に名前が変わりました。自動車について、エンジンの仕組みや車体の構造、実際の自動車の整備の仕方を学びます。それだけでなく、メカトロニクス電子制御や情報技術など自動車を通して最先端のものづくり技術を学んでいます。

お邪魔した工場には、自動車が3台。その内1台は、水素を燃料として燃料電池で電気を発電し、モーターで走る最新鋭の電気自動車です。日本で水素で走る車が実習機材として導入されているのは、八女工業高校がおそらく日本で初めてです。「最新鋭の車で実習を行えて夢のようでした。」と杉村くんは、振り返ります。

自動車科では大切にしていることがあります。仲間を大切にすることです。3年間同じクラスで過ごすので、困った時はみんなで助け合って、行事や日頃の生活を一生懸命過ごしてきました。コミュニケーション能力も大切にしています。そして、実習の前には安全十訓を唱和し、いい実習にしようと心掛けています。

安全十訓とは、

1. 整理整頓第一に
2. 作業は正しく順序よく
3. お互い仲良く協力し
4. いつでも仲良く元気に朗らかに

～ご安全に～

と唱和します。（全部で十項目あります。）

3年間みんなと協力して頑張ってきたので、就職試験や進学は、全員が希望の所に決まりました。そして、就職してから頑張るのではなく、就職した後のことを考えて、常日頃から気を抜かずに頑張っています。自由登校になってからも、卒業した後に3級自動車整備士の資格試験があるので、それに向けて毎日勉強しています。

田中くんは、大手企業に就職します。「私の力を生かして福岡を盛り上げていきたい！」と気合いっぱいに話します。

宮原くんは、大手自動車会社に就職します。「今この世にまだないものを作って、未来の人々の暮らしと移動を支えたい。体が不自由な方やお年寄りの方でも自分の行きたいところに好きな時間に行けるような車を作っていきたい。」と話します。

杉村くんも、大手自動車企業に就職します。「安全なぶつからない車を作りたい。今までの知識を生かして新しいことに挑戦すると思うので、苦労は多いと思うけれど、諦めずに頑張っていきたい。両親には今までありがとう。年に1回は帰ってこれるようにするけん待っててね。」と伝えました。「寂しいところもあるけれど、将来のことも考えて一生懸命頑張り、みんなの安全を守ります。」と笑顔で話していました。