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100歳のランナー ~世界記録を追って~

農業を営む男性のもう一つの顔は、「世界記録保持者」。マスターズ陸上で世界記録を出し続けているのが、鹿児島市の宮内義光さん(100)だ。市職員を退職後、しばらく離れていた陸上に、仲間から誘われて63歳で再び飛び込むと、70代、80代、90代と次々と世界記録を打ち立ててきた。

 

去年7月、100歳の誕生日を迎えた宮内さんが狙うのは、「100~104歳」の部の世界記録だ。マスターズ陸上の仲間たちは、100歳の誕生日会を開いて、宮内さんの挑戦を元気づけた。

 

高齢になってからの挑戦に欠かせない健康を支えてきたのは、特製ふりかけを作り続けてきた妻トヨ子さんだったが、9年前に他界。長女のひろ子さんが一緒に暮らしながら大会にも付き添う。宮内さんが挑戦するのは、400m、800m、1500mの3種目。直前に長男が亡くなる不幸があったが、見事、京都での全国大会、鹿児島県霧島市での記録会などで次々と世界記録を打ち立てた。100歳での挑戦は、競争相手がほとんどいない「自分との闘い」だが、「人生の目標」と話す仲間たちの応援を力に、走り続けている。番組では、宮内さんの挑戦と、それを支える家族や仲間の日々を追った。

                                   (MBC南日本放送/小川 直樹)

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