「デビ高橋の昼飲みでほろ酔い」の昼飲みとは、明るいうちからお酒を飲むという事で、ここではランチタイムや夜より少し早めの15~16時くらいからお酒が飲める店舗を紹介します。

博多祇園山笠の山が駆け抜ける御供所通り。その歴史ある通り沿いに、ふと気づくと見逃してしまいそうな小さなビルがある。2階へ上がると、スタイリッシュな空間「出汁と小鉢の和食 なのに」が現れる。

ここは、出汁にこだわった小鉢料理と串揚げをメインにした店で、出汁には血合いのないかつお節とまぐろ節を独自の割合でブレンドしたものを使っており、透明感があり上品で雑味がない。串揚げはコースではなく、アラカルトで注文できるのがありがたい。串揚げに使用するパン粉は、乾燥したものと生のものを使い分けるというこだわりよう。衣はできるだけ薄くし、軽くさっぱり食べられるのが特徴だ。
店名の由来である「なのに」は、出汁の効いた小鉢料理の店なのに串揚げも食べられる、という意外性から来ているらしい。

店主の宮原広之さんは久留米出身で、「ホテルオークラ・アムステルダム」や「ホテルオークラ福岡」に勤めていた和食の職人だが、地元の先輩がオーナーを務める串揚げとおでんの店を手伝っていたこともあり、串揚げもメニューに加えたのだそう。この店のオープンは2019年12月で、店内はスタイリッシュですっきりしているため、女性客が多いようだ。女性客の皆さんは、料理だけでなく宮原さんの笑顔に癒されに来ているのかもしれない。

ランチも提供しており、串揚げが5本付いた「串揚げ御膳」(1,200円)が人気とのことだが、実は昼飲みも楽しめる。ランチの時間帯は混み合うため、昼飲みをするなら13時くらいがよいだろう。コンパクトな店なので、1~3名くらいで伺うのがベスト。
ササッと昼飲みしたいときは、「なのに小鉢御膳」(2,200円)に串揚げを2~3本追加するのがオススメだ。

「なのに小鉢御膳」には、串揚げ3本、刺身、季節の真丈餡掛け、汁物、ご飯物、デザートが付いている。すべてが1つのお盆にまとめられて一度に提供されるので、2~3杯を軽く楽しむような昼飲みにはぴったりだ。
この日の串揚げは「きなこ豚しそチーズ」「華味鳥もも」「蓮根」。串揚げは、野菜をたっぷり使ったあっさりソースでいただくのだが、サクッとしていて軽いのでいくらでも食べられそうだ。濃厚なオリジナルブレンドの醤油でいただく「子持ち昆布」(360円)は食感が楽しいし、「半熟うずら卵」(190円)はトロトロでまた食べたくなるね。シメは+500円で、ご飯物を「鯛茶漬け」か、出汁を使った「ミニカレー」に変更できる。


ゆっくり楽しみたいときは、「季節のコース」(5,800円)がよいだろう。こちらは8品に串揚げ6本、ご飯、デザートが付き、1品ずつ提供されるので、酒もすすむ。
4名以上なら、これに飲み放題を付けて8,000円というのもうれしい。他には、飲み放題付きの6,000円コースもある。

昼飲みは御膳やコースだけでなく、アラカルトで一品料理をいろいろ楽しむこともできるし、串揚げだけを味わってもよい。自分の好きなスタイルで楽しめるのはありがたい。串揚げも24種類ほどあるので、次回はもっとたくさんの種類を試してみたくなる。
なお、昼飲みの場合は基本的に予約はできないため、直接店へ足を運ぶ必要があるが、常連になれば予約できるようになるかもしれない。
そうそう、すぐ近くには、建久6年(1195年)に創建された日本最初の禅寺「聖福寺(しょうふくじ)」があり、伝統的な寺町の風情も楽しむことができるので、昼飲み後の酔い覚ましに散策してもよいだろう。

ちなみにベランダにテーブルとイスが設置された喫煙スペースがあるので、喫煙者でもゆっくりできそうだ。




ジャンル:日本料理、串揚げ
住所:福岡市博多区上呉服町2-23-2F
電話番号:092-688-6521
営業時間:11:30~OS14:00/17:00~OS22:30
定休日:日曜
席数:カウンター7席、テーブル8席
個室:なし
メニュー:ランチ:串揚げ御膳1,200円、お刺身御膳1,200円/昼夜共通:なのに小鉢御膳2,200円、季節のコース5,800円、桜海老真丈とわかめの出汁仕立て950円、和牛スライスと菜の花の出汁仕立て950円、串揚げメニュー:茄子150円、半熟うずら卵190円、海老グラタン280円、おすすめ五本揚げ1350円、生ビール660円、サワー650円~、角ハイボール550円、クラフトジン650円~、日本酒750円~、焼酎480円~、グラスワイン780円
URL:https://hakata-nanoni.com/
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