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懐かしくて新しい「ROYAL」の新業態。“気分が上がる”外食体験を天神のワンビルで

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先日駆け足で「ONE FUKUOKA BLDG.」(以下、ワンビル)のグルメスポットを巡りましたが、改めてゆっくりと食事に伺ってきました。今回訪れたのは、ワンビルの北東側1階に誕生したビストロバルスタイルのレストラン「THE CONTINENTAL ROYAL & Goh」

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー 外観

ここは「ロイヤルホスト」でお馴染みロイヤルグループのコントラクト事業を担う「ロイヤルコントラクトサービス」と、「Goh」福山剛シェフがタッグを組んだ新業態。ロイヤル洋⾷店の原点であり、創業時の系譜を継ぐレストランとして長らく愛されてきた「コンチネンタルカフェロイヤル」の後継店でもあります。開業前の試食会からオープンを楽しみにしていました。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー エントランス

まず、ときめいたのはレストラン然としたシックな雰囲気のエントランス。「コンチネンタルカフェロイヤル」は、かつて“福ビル”にあった「ロイヤル福岡ビル店」をルーツに持つお店です。入口右手にはそんな歴史を伝える写真が飾られており、側には以前の店舗で使用していたシャンデリアをリメイクしたテーブルライトやアンティークの柱時計も据えられていました。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー 店内

店内へ足を進め、最初に目に飛び込んできたのは陽の光が差し込む開放的なスタンドコーナー。“カジュアルだけどラフすぎない”品格漂うバーカウンターも目を引きます。聞けば、テーブルライトに使用したシャンデリアはこのカウンターにも埋め込まれ、デザインの一部として利用しているそう。「伝統と革新」「出会いと融合」というテーマや想いが、空間の随所にも散りばめられていました。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー ケース 天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー ドリンク

コンセプトに“ビストロバル”を掲げる通り、バーカウンター横のショーケースにはお酒のお供に最適なスモールプレートが勢揃い。冷蔵庫には福岡の「杉能舎」や「八女ブルワリー」、宮崎の「ひでじビール」をはじめとした九州のクラフトビールもズラリと並んでいます。大分の柚子と八女茶を使用した「FUKUOKA CRAFT×GohGan」のオリジナルビールも味わえますよ。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー ちょい飲み

スタンドコーナーは、ちょい飲みやサクッと軽食を楽しむのにぴったりの空間となっています。濃くフルーティなトマトの甘味が広がる「ローストトマトのタルティーヌ」や「味宝卵のポテトサラダ ガーリック風味」(各500円)、「赤キャベツとコリアンダーシードのマリネ」(400円)など、どれもお手頃価格なのが嬉しい限り。グラスワイン(800円~)はスパークリング、白、赤、オレンジワインまで揃い、「SHINDO LAB」のお酒を使ったハイボールを飲めるのも高ポイントです。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー 店内 天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー ソファ席

そしてもちろん、これまでの伝統や“ロイヤルらしさ”もきっちりと継承されています。スタンドコーナーを抜け、さらに奥へ足を進めると、今度は絨毯を敷き詰めたメインダイニングが目の前に。往年の「コンチネンタルカフェロイヤル」を彷彿とさせるクラシカルな雰囲気、深紅のベルベットソファを据えるボックスシートにも気分が上がります。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー シェフ 天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー 料理 天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー 料理

ライブキッチンスタイルの厨房には無駄のない動きで料理を仕上げる料理長の姿があり、食器の重なりや肉を焼き上げる音、漂う香りにも高揚。どこか懐かしく、それでいて背筋がしゃんとするような――。ちょっぴりおめかしをして家族でレストランへ出かけた、あの頃のドキドキとワクワク感が蘇ってくるようです。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー カレー

まずは、ずっと気になっていたランチメニュー「Royal & Gohカレーランチ」(1,800円)をいただきました。ランチメニューは15時までの提供で、サラダとドリンク、カレーとパスタ以外はライスまたはパンがセットになっています。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー カレー 天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー カレー

ランチのカレーは、「ロイヤル」伝統のビーフジャワカレーと福山シェフのスパイスクラブカレーが“あいがけ”になった特別メニュー。柔らかなココナッツが香るスパイスクラブカレーには、カニの身がこれでもかとたっぷり入っていました。タマネギの甘味と牛肉の旨味がギュッと凝縮されたビーフジャワカレーも相変わらずのおいしさです。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー スープ

「ロイヤル」といえば外せないオニオングラタンスープも追加で注文。「ロイヤルホスト」をはじめとした他グループ店では小さなココット鍋で提供されていますが、同店では「ROYAL&Goh オニオングラタンスープ」(800円、ランチタイムは700円)として、フレンチビストロっぽさのあるライオンヘッド”のスープボウル入りで提供されています。熱々、トロトロ、じんわり広がるコンソメのコクやタマネギの甘味がたまりません。

ランチタイムでも一部アラカルトメニューは注文でき、15時以降からはさらにラインナップが充実。福山シェフの監修によってさらに磨かれた洋食メニューから、西中洲時代の「Goh」の定番料理やフレンチのアレンジを加えたもの、現在の食の流行やイノベーティブ・フュージョンに繋がる異国テイストを取り入れた逸品まで、とにかく目移りしてしまいます。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー 肉料理

こちらは15時以降のアラカルトメニューとして提供されている「和牛ヒレ肉のグリル 赤ワインとキノコのソース」(3,600円)です。ロイヤル伝統のレシピで作るソースは艶やかで深みがあり、数滴落としたハーブオイルの香味もいいアクセントに。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー 肉料理

何より和牛ヒレ肉が驚くほど柔らかく、美しいロゼ色のミディアムレアという完璧な火入れにも唸りました。ちなみにこちらは、終日注文できる「プリフィクスコース」(4,500円)のメイン(+1,500円)として選ぶこともできますよ。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー デザート

さらには、「オレンジエスプーマのパンケーキ」や「プリン・ア・ラ・モード」といったデザートメニューも見逃せません。この日は「コンチネンタルカフェロイヤル」伝統のデザート「C.C.ブラウンサンデー」(900円)をいただきました。たっぷりのバニラアイスにホイップクリーム、ナッツ、チェリーが添えてあり、仕上げにセルフで温かいチョコレートソースをかけるスタイルも以前のまま。背の高い真鍮グラスにロングスプーンという、クラシックなスタイルにもときめきました。

天神ワンビル ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー 店内

“懐かしさと新しさ”、“重厚感のあるレストランと軽やかなビストロバル”という二面性が実にうまく融合し、外食の楽しみがギュッと詰まっていると感じた「THE CONTINENTAL ROYAL & Goh」。メニューや空間、食器、装飾品まで、とにかく気分が上がりました。休日の午後や仕事終わり、ちょっぴり贅沢したい日のランチや家族ディナーにも、ぜひ出かけてみてください。

店舗名:THE CONTINENTAL ROYAL & Goh(ザ コンチネンタル ロイヤル アンド ゴー)
ジャンル:フランス料理、その他レストラン
住所:福岡市中央区天神1-11-1 ONE FUKUOKA BLDG.1F
電話番号:080-3485-2354
営業時間:11:00~OS21:00(ランチ~OS15:00)
定休日:不定
席数:カウンター6席、テーブル74席、テラス10席
個室:なし
メニュー:とうもろこしのブランマンジェとコンソメジュレ500円、黒×黒ハンバーグのメンチカツボール ヨーグルトソース添え600円、ROYAL&Goh オニオングラタンスープ800円、紅ずわい蟹のクリームコロッケ ビスクソース1,300円、和牛ヒレ肉のグリル 赤ワインとキノコのソース3,600円、ランチセット1,700円~、プリフィクスコース4,500円
URL:https://onefukuoka-building.jp/shop/55

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この記事を書いたひと

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