「デビ高橋の昼飲みでほろ酔い」の昼飲みとは、明るいうちからお酒を飲むという事で、ここではランチタイムや夜より少し早めの15~16時くらいからお酒が飲める店舗を紹介します。
前菜3種
昼から鴨料理と日本酒を味わえるなんて、贅沢だと思ってしまうのは私だけだろうか。
ここ「kagi 鴨と日本酒」では、まさにそんな体験ができる。ただし完全予約制なので、ふらりと立ち寄っても味わえないので要注意だ。
場所は決してアクセスが良いとは言えないが、それでも鴨好きが足を運ぶ人気店。昼はコースもアラカルトも選べて使い勝手が良く、ランチ限定でハーフコースも用意されている。初めて訪れるなら、まずはこのハーフコースから楽しむのがいいだろう。店内はカウンター席とテーブル席があり、一人飲みからグループまで対応可能だ。
女将の原さんは、もともと会計事務所に勤めていたが、日本酒が大好きで「いつかは自分の店を」と夢を描いていた。2022年8月に念願の店をオープン。店名の「kagi」は“錠前の鍵”だけでなく“重要な要素”という意味もあり、女将にとって人生の要=kagiであるこの店を表している。漢字にすると「鍵屋」と誤解されそうなので、あえてローマ字表記にしたという。
日本酒日替わり飲みくらべ
店には常時30種類ほどの日本酒が揃っている。原さん自身が実際に飲んで美味しいと感じた銘柄や、福岡ではなかなか出会えないものも多い。当初は「日本酒が主役で鴨料理も楽しめる店」というコンセプトだったが、今ではすっかり“鴨料理推し”の店へ。常連客がメニュー提案をしてくれたことで、ラインナップがどんどん増えていったそうだ。
ランチ限定の「国産鴨の鴨焼きすき焼きハーフコース」(3,500円)は特に人気。前菜3種に続き、京鴨のロース肉や奈良産の倭鴨(やまとがも)のもも肉、京鴨のつくね、玉ねぎ、白ネギ、椎茸、春菊、ズッキーニが並ぶ。割り下を使わず、鴨焼きのように仕上げるのがこの店のスタイルだ。
もも肉はしっかり焼いても美味しいが、ロース肉は熱を入れすぎると硬くなるのでミディアムレアがオススメ。倭鴨のももは力強く濃厚で、噛みごたえと脂の甘みが特徴。一方で京鴨のロースは繊細かつ上品で、赤身の旨みがすっと口に広がり、日本酒がつい進んでしまう。鴨の脂をまとった野菜もまた格別で、特に椎茸は塩で食べるのが最高だ。キンキンに冷えた部屋で食べる夏のすき焼きも、なかなか趣がある。
また、一品料理も魅力的だ。
「京鴨の鴨レバーペースト」(600円)は、濃厚なのに臭みがなく、まったりとしたコクとほのかな甘みが特徴。
「冷製 京鴨本日のオイル煮」(500円)は、この日は砂肝。コリコリ食感で、香り控えめの太白純正胡麻油が素材の旨みを引き立てていた。
「ピリ辛 鴨皮の生姜煮」(600円)は、ロースを仕込む際に出る部位を使い、甘辛の濃厚な味付けで日本酒が進む。
「ふわふわ 京鴨つくねと卵黄」(700円)は、しっかりとした味わいながら食感は軽やか。
さらに前日までに予約すると「鴨の茶碗蒸し」がサービスで付いてくる。鴨肉とその出汁でコクがありつつ、梅が入ることで後味はさっぱり。
コースでじっくり鴨を堪能するのもいいし、アラカルトで日本酒とつまむのもまた楽しい。メニューには「日本酒に合う塩」(0円)なんて遊び心もあって、ついつい長居したくなる。ここはまさに、大人の昼飲みにうってつけの一軒だ。
ジャンル:肉料理、日本酒
住所:福岡市中央区平尾3-14-28 別棟1F B
電話番号:092-531-6777
営業時間:12:00~23:00 ※昼12:00~16:00は要予約
定休日:火曜
席数:カウンター4席、テーブル4席
個室:なし
メニュー:ランチ限定国産鴨のしゃぶしゃぶ鍋ハーフコース3,500円、ランチ限定国産鴨の鴨焼きすき焼きハーフコース3,500円、国産鴨の鴨重ランチ2,800円、国産鴨の鴨しゃぶしゃぶ鍋(単品)3,500円、国産鴨の鴨焼きすき焼き(単品)3,500円、おまかせつまみ3種盛1,000円、ふわふわ 京鴨つくねと卵黄700円、生ビール600円、角ハイボール700円、日本酒日替わり飲みくらべ1,300円、日本酒600円~、ワイン4,000円~
URL:https://kagi-kamosake.com/
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