今年の夏(6~8月)は、超記録的猛暑となってしまいました。日本全体の平均気温は、約130年間の観測史上最高だった2023年と24年の値(平年+1.76度)を大きく更新し、+2.36度と極端に高くなりました。
地点別で見ると、8月5日に群馬県伊勢崎市で41.8度と驚異的な気温を観測。これまで、最高気温の高い記録は09年に40.9度、13年に41.0度、18年に41.1度と、4~5年ごとに0.1度ずつ高くなっていました。ところが今年は一気に0.7度も更新。その前後でも41度台が各地で観測され、日本の最高気温のベスト5が、全て今年の値となってしまったのです。
来年以降の夏はどうなるのか、心配でなりません。これまで、日本全体の気温は、前年より高かったり低かったりを繰り返しながら、徐々に上昇してきました。ところがここ数年は上がりっぱなし。そろそろ下がるパターンになってほしいところ。
最近、夜には虫の声が響き、少し季節の進みを感じます。あさって8日の未明には、約3年ぶりの皆既月食。「月」は秋の季語です。少しだけの秋を感じながら、「来年はこそは、少し夏が涼しくなりますように」とお願いしながら観月しましょう。
龍山康朗=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2025年9月6日掲載
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう
関連ワード龍山康朗











