かつては海外との貿易が盛んに行われていた港町、長崎県平戸市。人口減少や空き家の増加は地域の大きな課題に。これを解決しようと、平戸市がまちの事業者と手を組み、今年6月に新たな事業をスタートした。
それが、まち全体をひとつのホテルに見立てたイタリア発祥の観光まちづくり「アルベルゴ・ディフーゾ」だ。地域に点在している空き家や空き店舗をまちの事業者がホテルやレストランに改修し、まちのあちこちで観光客をもてなす。
居酒屋おんちゃんのオーナー小楠傑さん(45)は、通りの賑わいを取り戻したいと、玄関先に地元の人と観光客が集う立ち飲みスペースを整備。「平戸を訪れるきっかけになれたら」と話す。
また移住歴18年、オランダ出身のレムコー・フロライクさん(44)は、明治時代に建てられたとされる木造建築をゲストハウスに変えた。日本らしさが残る細部のつくりに、海外旅行客も絶賛!さらに、この取り組みが起点となって、まちを盛り上げようという熱意が広がり始めている。
その事業者たちの想いとは?唯一無二のまち全体でもてなす平戸市の新たな観光まちづくりに迫る。
【取材先情報】
〇Sumiya Heritage Hotel
平戸市田助町68
電話:080-6441-0706
〇おんちゃん
平戸市宮の町591-1
電話:0950-22-7181
〇その他の認定施設やアルベルゴ・ディフーゾについて
代表:平戸市役所 観光課
電話:0950-22-9140
平戸市アルベルゴ・ディフーゾタウンHP:https://albergo-hirado.com/
取材後記
「アルベルゴ・ディフーゾ」この聞き慣れない言葉に、はじめはどんな取り組みなのか全く想像がつきませんでした。平戸のまちを歩いていると、行く先々で歴史ある素敵な景観をまったく邪魔することなく、かつ惹きつけられる宿やレストランが。ドアを開けると、笑顔で出迎えてくださる事業者の方々がいました。
人々の生活や文化を感じながら、まるでこの地域に住んでいるようなそんな時間を過ごすことができる観光だなと取材を通して感じました。まち事業者の方々は、建物が紡いできた歴史やそこから見える景色、新鮮で旬な食材を使った食事などそれぞれのこだわりや平戸への想いをこの事業に参加して表現しています。
多くの地域が人口減少や空き家の増加に直面している中、このまちには可能性がまだまだあるんだという情熱と共に地域にある宝を大切に磨きあげ、そして来た人を温かくもてなす平戸市の方々はとても魅力的です!
この番組を通して少しでも平戸に行ってみたいと思ってくださったらうれしいです。
(NBC長崎放送/金澤優菜)
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