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北九州モノレール開業40年・RKBラジオ「スナッピー」が車両工場に潜入!

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こんにちは。RKBラジオのキャスタードライバー「スナッピー」の川原彩音です。10月27日放送のRKBラジオ『Toi toi toi』で、開業40年を迎えた北九州モノレールの車両工場に潜入してきました。小倉エリアの大事な足を支える、点検・整備の裏側を紹介します。

こんなに大きかったの!?モノレールと背比べ

工場があるのは、終着・企救丘駅(北九州市小倉南区)のさらに奥。北九州高速鉄道の広大な敷地に入ると、すぐにモノレールの車両工場が見えてきました。

そこで私たちが見た光景にびっくり! モノレールが車輪部分と車体部分にバラバラに分解され、さらに細かい部品が取り外されていたんです。普段、線路の上を走っているモノレールを、車輪も含めた一番下から真横でみると、本当に迫力がありました。

モノレールの全高は約5メートルありますが、実は車輪部分の高さが2.5メートルあるんです。つまり、私たちが日常乗っている車体部分はモノレールの全体の半分、ということ。身長155センチの私は、両腕を上げてやっと乗降口のドアを捕めるくらいの高さでした。

厳格な「モノレールの車検」に潜入!

この車両工場は、モノレールにとって、いわば病院のような場所です。モノレールにも自動車の車検と同じように、法律で定められた定期点検があります。3か月に1度の検査、4年に1度の重要部検査、8年に1度の全般検査の3種類に加えて、自主的な検査も2年に1回行っているそうです。

4年に1度の重要部検査は1編成あたり約4か月間かかり、これを全9編成順番に行う必要があります。1日でも点検が遅れると「車検切れ」で走行できなくなってしまうため、数年先までいつどの車両を点検するかが全て決まっているんだとか。期限が区切られていますが、一つも見落としが許されないという緊張感の中、集中力を切らさないように作業をしているそうです。

プロは耳で聞き分ける!ネジの緩みをチェックする職人技

工場での点検作業の中で、特に驚いたのがネジの緩みをチェックする工程。モノレールの部品の多くはネジで取り付けられていますが、その一つひとつを金槌で叩いて確認しているんです。正常に締まっているときは「高い音」、少しでも緩んでいるときは「鈍い音」が鳴るのですが、その音を聞き分けて判断します。

この音を聞き分けるには相当な訓練が必要で、新人はベテラン職員による厳しいテストを受けているそうです。長年の経験と研ぎ澄まされた聴覚が、私たちの安全な走行を支えているんですね。

段差ゼロの秘密!乗客を支える「空気バネ」の工夫

モノレールの車輪部分には「空気バネ」というものが付いていました。一見タイヤのようですが、実は空気の力で高さを調整する装置なんです。

車両は乗客が満員のときと空いているときとでは、重量差で浮き沈みが発生します。モノレールが沈み込んでしまうと、ホームとの間に段差ができて、乗客がつまずく危険性があります。

それを解消してくれるのが、この空気バネ。重量で沈みそうなときはバネが膨らんで高さを調整し、ホームと車両の段差をフラットにしてくれるんです。私たちが日頃、何気なく乗っていた車両に、こんなに緻密な工夫が隠されていたとは驚きでした!

モノレール愛が熱い職員たち

この日、私たちを案内してくださったのは、総務課総務課長の柳瀬さんと、業務課車輌課長の松尾さん。柳瀬さんは制服ではなくスーツ姿でしたが、駅長や線路の整備など、さまざまな部署を経験してきたそうです。部署が変わるたびに着用する制服も変わるそうで、それもこの会社ならではなんだとか。

柳瀬さんは「この会社に入ると、モノレールマニアにはたまらない裏側を知ることができます。よく羨ましがられるんですよね」と楽しそうに話していました。

どんな部署で働いていても、通勤時などにモノレールが「いつも通り」走行しているのを見ると、ホッとするそうです。北九州モノレールを支える皆さんの、仕事に対する熱意とプロ意識に、心から感動しました。本当にカッコよかったです!

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川原 彩音

スナッピー

出身地:熊本県 誕生日:1月19日 自己紹介お願いします 福岡生まれ、熊本育ち。佐賀で学生時代を過ごし、九州愛はばっちり、川原彩音です! 九州のわんぱく娘となるべく、持ち前の好奇心と行動力でエリアを駆け回ります。美味しいラーメン屋さんの情報お待ちしています!