福岡市在住の食べることが大好きな50人が、自分が愛してやまない店について書いている書籍「私、この店、大好きなんです。 3」(聞平堂発行)からとっておきの1軒を転載しています。掲載している料理や店舗内容は、書籍掲載時のものです。
福岡市にありながらどこか下町感のある冷泉町。近所の上川端には櫛田神社もあり長年商売を営む商人の町でもあります。そんななか創業50年を迎えた「もつ料理 みやもと」。大将は二代目で毎朝仕入れる九州産ホルモンを4時間かけて処理することから仕事が始まります。なぜ4時間もかかるのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的なもつ鍋屋さんは牛の小腸のみを使用されるお店がほとんどなので仕込みにそこまで時間を取られません。しかし「みやもと」ではミノ・センマイ・赤センマイ・ハツ・小腸・シマ腸と最低でも6種類のもつを使用していて、多い時には8種類入ることもあるんだそう。さらに、きれいに処理されたもつは食べやすくするため、すべて小さめにカットされています。
秘伝のスープは塩味とにんにくが効いている醤油ベースです。上記のミックスホルモンとニラのみで提供されるのですが、初めて伺った時あまりのうまさに衝撃が走り無我夢中で食べたのを今でも鮮明に覚えています。2杯目は豆腐とキャベツを足してお腹に余裕があればちゃんぽんでシメるのがみやもと流ですが、私は毎回もつとニラだけの鍋を2回ほどお代わりしてから豆腐・キャベツ→ちゃんぽんの流れで楽しませて頂いてます。
店内にメニュー表などはありませんので、女将さんの勧めるがままに食べてみて下さい。大満足をお約束します。
まさに“本当は教えたくないお店”。大事な人をお連れしたい私のとっておきのお店。嗚呼……文章を書いているともう食べたくなって来ました。今年もいっぱいお世話になります♩
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