クオリティの高い飲食店が集まる飲食激戦区・白金エリアにまた1軒、行きつけにしたくなるお店「Bistro Yuj」がオープンしました。ガラス越しに見えるのは、厨房をぐるりと囲むカウンター。初めてでもふらりと入れそうな、程よい緊張感と温度が漂っています。
こちらは店主の髙屋祐二さんが切り盛りするカジュアルなビストロ。席に着くと、まず目に入るのが黒板に書かれた「本日のおすすめ」。テーブルに置かれたグランドメニューもありますが、この黒板メニューにお店の“旬”が詰まっているので、そちらのチェックもお忘れなく!
写真は2人前
まずはお通しの「ブラウンマッシュルームのポタージュ」。湯気とともにキノコの香りがふわりと立ち上り、体が温まります。ちなみに夏は冷製スープになるそうです。続く前菜盛りは、まさに「Bistro Yuj」の“名刺”のような一皿。左手前から時計回りに「自家製の鴨ハム」「キャロットラペ」「いちぢく白和え」「宮崎牛のフィレのローストビーフ」「ひらまさの炙りサラダ仕立て」「自家製ベーコンとホワイトマッシュルームのキッシュ」と充実の6品。和と洋のニュアンスが軽やかに混ざり合い、どれもワインを欲する絶妙な塩梅で、ひと皿の中に髙屋さんの経験と遊び心が宿っています。
黒板には魅力的な魚介系メニューも多く、目移りしてしまいますが、この日はそろそろ旬を迎える「カキ」をチョイス。
運ばれてきた瞬間、大ぶりのカキに驚きます。カキは「天使の髪」とも呼ばれる極細の麺状の生地「カダイフ」で包み、カリッと揚げたもの。ナイフを入れるとサクサクという心地よい音とともに、カキの香りがフワリと広がります。あおさのバターソースがさらに海の香りとコクをプラス。白ワインとの相性は言うまでもありません。
メインは「きなこ豚のロースト キノコソース&いちぢくの赤ワインソース」に。きのこソースといちぢくの赤ワインソース、さらにマスタードの3つを少しずつ付け替えながら味わうと、豚の甘みと香りがさまざまに表情を変え、ワインも進みます。
こちらのお店では日本ワインを中心に、3000~5000円台のワインが揃い、グラスも880円~と気負わず頼めるラインナップ。ビールやカクテルもあり、シーンを選ばず立ち寄れるのもいいですね。
前菜から肉・魚、パスタまで幅広いメニューが揃っているので、しっかり食べる1軒目としても、軽くつまみながら飲む2軒目としても、使い勝手がよさそう。店名の「Yuj(ユジュ)」は髙屋さんの名前の一部であると同時に、ヨガの語源となったサンスクリット語の「つなぐ、むすぶ」などの意味する言葉。ヨガスタジオを営む奥様とのご縁を含め、この店名に決めたのだとか。料理と人、人と人がつながる場所として、白金でまたひとつ、長く愛されそうなビストロが誕生しました。
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