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おしゃれなだけじゃない!快適性も高める室内窓の魅力

RKB住宅展

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新築の注文住宅において人気のキーワード、「開放感」。間取りや天井の高さで開放感を出すのが一般的な方法ですが、条件によっては難しい場合もありますね。そんな場合におすすめしたいのが室内窓です。開放感だけでなく、室内窓だからこそ出せる独特の雰囲気に魅了される方は少なくありません。

今回は、室内窓のメリット・デメリットや選び方についてご紹介します。

室内窓とは?

室内窓とは室内の壁、いわゆる間仕切り壁に設置する窓のことです。通風や採光の確保が主な目的ですが、外壁面に設置する窓ほどそれらの機能は求められません。インテリア性を重視して選ばれる場合も多く、ガラスが入っていない窓枠だけを設置してインテリアのアクセントとする楽しみ方もあります。

室内窓のメリット

室内窓を設置するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。主なメリットを3つご紹介します。

視線が通って開放感がある

広々として天井が高い空間にすれば開放感は得やすいですが、室内がすべて見えてしまうため落ち着かないと感じることも少なくありません。

広い空間の一部に間仕切り壁を立てて、天井に近い高さに室内窓を設けると、座っている人は壁で視線をカットできる一方で、立っている人は室内窓を通して視線が通り、開放感を維持できます。壁があっても部屋同士をゆるやかにつなげられるため、狭さを感じにくいのが魅力です。

採光や通風を得られる

間取りや外壁に面した窓の方角によっては、自然光が入りにくい場合があります。滞在時間が短い階段や廊下は家の中心に配置することが多く、採光が得られないことも多いです。

そこで室内窓を設置すると、外部に面している空間に入ってくる自然光を室内窓を通して取り入れることができ、明るさを確保できます。

風通しも同じで、窓がない空間と外部に面している空間を仕切る間仕切り壁に室内窓をつけると、風が通りやすくなり快適さもアップするでしょう。

家族の気配をほどよく感じられる

通常は部屋と部屋を間仕切壁でぴったり仕切るため、隣接する部屋の様子はあまり把握できません。しかし室内窓を設置していると、プライバシーを守りつつ家族の気配をほどよく感じられるので、孤独感が薄れます。

リビングの中のワークスペースや吹き抜けに接した子ども部屋などは、室内窓を設置することで家族の気配が伝わるため、安心感を得やすいでしょう。

室内窓のデメリット

さまざまなメリットがある室内窓ですが、一方でデメリットもあります。「こんなはずじゃなかった」を避けるために、デメリットについても把握しておきましょう。

掃除の手間がかかる

室内窓を設置すると、窓枠やガラスを定期的に掃除する手間がかかります。特に透明ガラスはホコリや指紋が目立ちやすいため、こまめな掃除が欠かせません。

対策としておすすめなのが、窓ガラスをすりガラスやチェッカーガラスなど透明ガラス以外のものを選ぶ方法です。視線は通らなくなりますが、採光や通風は同じように確保できますし、今人気のレトロガラスであればむしろおしゃれな雰囲気が高まります。

防音性や断熱性が低下する

室内窓がある壁は、室内窓がない壁に比べるとどうしても防音性や断熱性が低下します。音や熱を通しやすいガラスをはめ込んでいる以上避けられません。

設置する室内窓のサイズを小さくする、開閉機能がないFIXタイプにする、ハニカムスクリーンなど断熱性のあるウインドウトリートメントをつけるといった方法で対策すると、低下の程度を抑えられます。

家具の配置に制限が出る

室内窓のサイズや設置位置によっては、室内窓のある壁面に沿って置ける家具が制限されることがあります。室内のレイアウトが自由に決められないとなると、やや不便に感じるかもしれません。

置きたい家具のサイズが決まっているなら、干渉しないサイズの室内窓を高い位置に設置するとよいでしょう。たとえば室内窓の下にチェストを置いてそれぞれの中心を揃え、チェストの上にお気に入りのオブジェを並べれば、おしゃれなディスプレイコーナーとして楽しめます。

室内窓の選び方

室内窓も外壁面に設置する窓と同じく、窓枠やガラス、開閉方法などにいくつかの種類があります。どの室内窓を選ぶかによって使い勝手や印象が変わりますので、慎重に選ぶことが大切です。

窓枠

室内窓の窓枠には木製、アルミ製、アイアン製などがあります。外壁面に設置する窓のように雨風にさらされることがないため、どの素材を選んでも傷みや劣化は少ないです。

ぬくもりを感じさせる木製はナチュラルテイストや北欧テイスト、すっきりシンプルな印象のアルミ製はモダンテイスト、スタイリッシュなアイアン製はインダストリアルテイストやヴィンテージテイストのインテリアによくフィットします。

ガラス

ガラス部分は透明ガラスとすりガラスタイプに大きく分かれます。視線が通る開放感を重視したいなら透明ガラス、プライベート感を重視しやわらかい雰囲気を出したいならすりガラスタイプがおすすめです。気泡ガラスやチェッカーガラスといった最近人気のデザインガラスタイプを選ぶと、おしゃれ度もアップしますよ。

開閉方法

室内窓は開閉するタイプと開閉しないタイプがあります。

開閉するタイプは引き違いや両開き、片開き、すべり出し、押し出しなどバリエーション豊富です。設置位置によってはガラス面が邪魔になったり手が届きにくかったりしますので、設置位置と開閉方法のバランスに注意しましょう。

開閉しないタイプはFIX窓と呼ばれるタイプです。風は通しませんが自然光は取り入れられるので、意匠重視で設置するケースが増えています。同じサイズで開閉するタイプと並べて設置するのもおしゃれですよ。

まとめ

室内窓はあまりなじみがないかもしれませんが、従来の日本の家でいう欄間に似ています。シンプルな壁面の中にはめ込んだ意匠性の高い欄間の存在感は大きいですね。室内窓も、窓枠やガラスに凝って選ぶとその魅力を存分に発揮するでしょう。

お気に入りの室内窓を採用して、個性的な家づくりを楽しんでみてください。

WRITER
河野 由美子 二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー

住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手ハウスメーカーでの勤務を経て独立。 日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。 建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

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