福岡から気軽に訪れられる海外旅行先として人気の韓国。グルメやエンタメなど旅の目的はいろいろありますが、カフェめぐりを楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。私も韓国に行く前にはいろいろなエリアのカフェをチェックしては足を運んでいます。
そんな韓国のカフェカルチャーを感じられるお店「CAFE COMMA(カフェ コンマ)」が2025年3月、白金にオープンしました。オーナーのイ・ドンヨンさんはソウルのカフェでマネージャーとして働いたのち、韓国の南西部にある光州市で自身のカフェを経営していた経験の持ち主。日本でもカフェ経営に挑戦してみたいという想いから、こちらのカフェを開きました。
店名は英文の句読点や楽譜のブレスに使われる記号「,」から取ったもので、ひと呼吸おいてリラックスできるようにという想いが込められています。
その想いを表すように、アンティーク家具を配した店内は席の間隔が広めになっていて、ゆったりとくつろげる雰囲気。季節のストーリーを感じる装飾などインテリアのディテールにもこだわりを感じます。
カウンターの隣にある自家製スコーンが並ぶテーブルも素敵なディスプレイ。スコーンはプレーンやチョコ、ココナッツ、エッグスコーンなどが用意されています。韓国のカフェでは、例えばコーヒーが5,500ウォンの場合、メニューには「5.5」と表記されることが多いのですが、こちらでもスコーンの金額を「4.3(430円の意味)」と韓国らしさを取り入れているところに、遊び心を感じます。
こちらの一押しメニューは、ドイツ発祥のパンケーキ「ダッチベイビー」。シンプルな「クラシック ダッチベイビー」のほか、季節ごとにトッピングが替わる季節限定メニューがあり、4月頃まではイチゴやブルーベリーの彩りがきれいな「ベリーベリー ダッチベイビー」(1,300円)が用意されています。
注文を受けて焼き上げるので、焼き立てアツアツ。外側はカリッと内側はもっちりとした香ばしいダッチベイビーとまろやかなバニラアイス、甘酸っぱいベリーを一緒に食べれば至福の味わいが広がります。添えられたメープルシロップをかけると甘みと風味がプラスされてより一層のおいしさを楽しめました。
コーヒーはエスプレッソ系とハンドドリップがあり、今回は、チョコレートの甘さにほっと心が和む「カフェモカ」(650円)を注文しました。オリジナルのカップもかわいいですね。
コーヒー豆はすべて山口県下関にある自家焙煎コーヒー店「SIMONS COFFEE」にオーダーしたもので、エスプレッソにはコロンビア、グアテマラ、エチオピアからなる「コンマオリジナルブレンド」が使われています。ハンドドリップは「コンマブレンド」のほか、ブラジルのデカフェ、エチオピアやエルサルバドルのシングルも用意されていて、以前いただいたエチオピアも華やかな香りがとても印象的でした。
発酵バターと生クリームを使ってしっとりとした食感に仕上げたスコーンもおすすめのスイーツ。一般的にパイ生地を使うエッグタルトをスコーン生地で作った「エッグスコーン」(430円 ※手前)や、チョコ生地にチョコレートがかかった「ダブルチョコレートスコーン」(450円)、パンのシナモンロールのようなうずまきがかわいい「ピーカンシナモンロールスコーン」など、どのアレンジも魅力的です。
また、韓国の伝統茶・柚子茶を使った「柚子&ローズヒップピーチ」もこのお店ならではのメニュー。英語メニューに記載された「Comma Sunrise Tea」の名前の通り、朝焼けのようなグラデーションが美しく、ローズヒップピーチティーと柚子茶が溶けあう甘酸っぱさが冬にぴったりの味わいでした。
スコーンは店内でいただくほかにテイクアウトも可能です。スコーンの種類が紙袋に手書きされているのも心温まる演出です。
日本で“韓国カフェ”と聞くと派手な演出やカラフルなメニューを想像するかもしれませんが、現地にはこういった温かみがありリラックスできる雰囲気のカフェも多く、人々の語らいの場として親しまれています。「CAFE COMMA」でリアルな韓国カフェ文化を体感し、おいしいコーヒーやスイーツで癒されてみてはいかがでしょうか。
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