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水上の格闘技!RKBラジオ「スナッピー」がボートレース唐津の裏側に潜入

こんにちは。RKBラジオのキャスタードライバー・スナッピーの前田愛美です。師走といえばスピード勝負! ということで、「レースの裏側が見たい」をテーマに、12月3日のRKBラジオ『Toi toi toi』で、佐賀県唐津市にあるボートレース唐津から中継リポートをお届けしました。普段は選手や関係者しか入れない「競技部」に特別潜入。エンジンの秘密から驚きの操縦技術まで取材しました。

運命の「ガラポン」モーター選びで試合が決まる?

最初に案内されたのは、選手がレース前日に集まる会議室。ここには、運命を左右する「ガラポン」があります。 実はボートレースでは、どのモーターとボートを使うかをこのガラポンによる抽選で決めるんです。

一度決まると、故障がない限り1節(6日間)のレース期間中は交換できません。全60機のうち、特に性能が良い「注目モーター」はわずか6~7機。レースの結果はここで左右されているとは…。

良いモーターと悪いモーターの差は、例えるなら「一般大衆車とスポーツカー」。馬力は同じでも、加速や力強さが全然違うそうです。いいモーターの番号を引き当てた選手が「よっしゃー!」とガッツポーズするのも納得の、まさに勝負の分かれ道でした。

プロペラをハンマーで叩く!?選手は「整備士」でもある

次に向かったのは、モーターなどがずらりと並ぶ整備室。ここで、プロペラを調整するのは、なんと選手自身。ハンマーでプロペラをガンガン叩いて、羽の形状を調整するんです。

プロペラは回りすぎても回らなくてもモーターの力を引き出せません。選手たちは何度も試走と調整を繰り返します。運転技術だけでなく、こうした「整備力」もプロには欠かせない能力なんですね。

衝撃の事実…ボートには「ブレーキ」がない!

整備室の隣にはエンジン未装着のボートがずらり。私も特別に乗ってみました。正座をして、ふくろはぎからおしりを浮かせ前屈み。短時間でもかなりきつい体勢です。

驚いたのが、アクセルレバーはあるのに、どこを探してもブレーキがないこと。スピードをレバーで微妙に調整しながら水上を走ります。

モンキーターンと呼ばれる、転回時にとる姿勢では、顔の位置は水面からわずか50センチほど。ボートの最高時速は80キロですが、体感速度は130~140キロにもなるそうです。「まるで氷の上で車を走らせるような感覚」というプロの世界。一歩間違えればどこに行くかわからないそうです。

通信機器は没収!徹底した「隔離」の宿舎生活

今回は特別に選手宿舎ものぞいてきました。 公正なレースを守るため、開催期間中、選手たちは外部との連絡を一切遮断されます。スマホなどの通信機器はすべて没収。その代わりというわけではいのですが、宿舎内にはマッサージチェアや漫画、サウナなどが充実しており、過酷な勝負の合間にリフレッシュできる工夫がされていました。

ボートレース唐津ならではの「風」の楽しみ方

ボートレースの醍醐味は、生で感じる「エンジン音」「スピード」「波しぶき」! 特に唐津は他の競艇場よりも風の影響を強く受けるのが特徴です。通常はインコースが強いとされる競技ですが、唐津特有の強い追い風が吹くと、レースが「荒れる」こともあるんだとか。風の強弱をチェックしながら予想するのも、唐津ならではの楽しみ方です。

皆さんもぜひ、現地でプロたちの熱いバトルを体感してみてくださいね!

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前田 愛美

スナッピー

出身地:福岡県 誕生日:8月3日 趣味・特技 趣味:洋服を買うこと、温泉 特技:子供をあやすこと(赤ちゃんは私の抱っこで寝ます、小学生の心は一瞬で開きます。多分...笑 )・何時になんの番組が放送されているか答えられる事(友達からは番組表と呼ばれてました笑)