PageTopButton

『The MIKAN ROAD』

輸出量が増加している日本の果物。その多くは貯蔵性に優れたりんごなどでしたが、敢えて輸出が難しいみかんを海外に輸出している企業があります。それが、宮崎県日南市のネイバーフッドです。

 

みかんは傷みやすく長距離輸送のハードルが高い果物ですが、ネイバーフッドは独自の方法でみかんを世界へ直接輸出しています。2020年に台湾への輸出を開始した後、香港、シンガポールへと販路を拡大しています。


ネイバーフッドは海外の農薬基準をクリアするため、栽培方法の試行錯誤を重ね、減農薬技術を確立。さらに、鮮度保持が難しいみかんを、船便で送るという課題も、独自のノウハウ導入により克服し、安定した海外供給を実現。

 

そして、日本の「みかん」を一年中世界に届けるため、共同輸出チーム「MIKAN」を結成し、「産地リレー」を開始。和歌山や静岡など日本有数の産地と連携し、収穫時期をリレーしながら供給することで、高品質なみかんの途切れのない輸出を可能にしました。

 

自社で確立した輸出対応の栽培ノウハウを協力農家に惜しみなく提供。農家、流通、研究を結集したチーム「MIKAN」として、日本の「みかん」で世界に挑戦し、国境を越えて日本のみかんを提供し続けています。

<取材先データ>  
株式会社ネイバーフッド
田中伸佳社長
宮崎県日南市萩之嶺3164-3
https://neighborhd.jp/
 

取材後記

こたつにみかん。私たちにとってあまりに身近なこの果物を、世界へ。 田中社長の挑戦は、私たちが想像する以上に地道で、厳しい現実との戦いでした。

 

海外へ輸出するには、現地の基準に合わせて農薬を減らさなければなりません。しかし、そうすればみかんは弱くなり、傷みやすくなる。ロスが出るリスクを背負いながら、それでも世界で戦える品質と量を確保していく。本当に大変な事業だと感じました。

 

取材中、社長が「みかんが好きとは言いたくない」とポツリと言ったのが忘れられません。 そうは言いながらも、収穫したみかんを扱う手つきや、コンテナの手配に奔走する姿を見ていると、言葉とは裏腹に、誰よりもみかんを大事に想っているのが伝わってきました。

 

「事業として成立させたい」と語るアメリカやカナダへの輸出。 世界中で当たり前に「MIKAN」が通じる日も、そう遠くない気がします。

(宮崎放送  和田宗一郎) 

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう