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湯けむり養殖!「純国産」エビの挑戦

日本人が大好きなエビ。和・洋・中どの料理にも合い、食卓には欠かせない食材だ。しかし、日本のエビの自給率は1割に満たず、大半を輸入に頼っている。

 

そんな中、鹿児島県指宿市に養殖場を置く「シナジーブリーディング」は、バナメイエビの陸上養殖を行っている。バナメイエビの養殖は、全国各地で行われているが、そのほとんどが稚エビを海外から輸入し、育てたもの。しかし、社長の中本雄三さん(51)が取り組むのは、親エビを育て、その卵からふ化し、生産した稚エビを養殖し、成エビを出荷する「純国産」エビだ。

 

稚エビの生産は、こまめな餌やりや水質の管理などが必要で、国内では極めて珍しい取り組み。中本さんは養殖先進地であるタイの技術を取り入れ、稚エビ生産に成功。成エビを養殖だけでなく、去年から稚エビを全国の養殖業者に出荷している。

 

また、エビを養殖するには、成長に最適な28度の水温を保たなければならない。そこで活躍するのが、指宿が誇る「温泉」だ。温泉熱を利用し、海水を一定に保つことで、光熱費を抑えている。また、閉鎖型循環システムを採用し、環境にも配慮した養殖だ。

 

指宿に新たな特産品を!温泉地の特性を生かした持続可能な養殖の挑戦だ。

<取材先データ> 

会社名:株式会社 シナジーブリーディング
代表者:中本雄三 代表取締役
住所(指宿プラント):鹿児島県指宿市西方5030
電話:0993-26-4349
HP:https://www.synergybreeding.com/


 

取材後記

エビはあまりにも身近な食材で、今回、こんなに国内自給率が低いものか、こんなにエビの養殖は難しいのかと驚きました。


水質や病気にとても敏感なエビ。”日本生まれ日本育ち”のエビづくりを目指すシナジーブリーディングの養殖は「子育て」のようでした。昼夜を問わず行われる4時間ごとの状態確認と餌やり。まさに生まれたばかりの乳児を育てるようにこまめにお世話をしなくてはなりません。大変な作業ですが、この「親心」があるからこそエビづくりは成功します。
 
そして、日本のように季節の変化が大きい環境で水温の管理、そしてそこにかかる光熱費が課題となりますが、そこは指宿の誇る「温泉」で解決!そうして育てられた「純国産」エビをいただいてみると、濃厚な甘みと弾ける食感に驚きました。

 

もうすぐ皆さんも味わうことができます。指宿の特産品として人気が出る日も近いことでしょう。
 

(MBC南日本放送 /久保美紗恵)

 

 

 

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