この冬は日本海側が度々大雪に見舞われる一方、それ以外の地域では記録的な少雨となり、水不足が深刻化しています。九州北部も例外ではありません。
雨の少ない状態は昨秋から続いています。秋になっても夏の太平洋高気圧が居座り続けたこと、台風の影響が少なかったことなどが要因でしょう。
こうした状況下で、冬に入り少雨は加速していきます。低気圧が九州付近を通過しにくい状況が続いたため、1月の九州北部の降水量は平年のわずか17%。1946年の統計開始以来、最も少ない記録となり、まさに「空冬」の状態です。
この少雨に伴い、筑後川水系3ダム(江川・寺内・小石原川)の貯水率は、2月10日現在11.2%まで低下。平年の6分の1程度まで落ち込む異常事態になっているのです。すでに糸島市や筑紫野市では減圧給水が実施されているほか、太宰府市では夜間断水を行うおそれがあると発表しています。
気になる今後の雨の見通しですが、2月いっぱいは少雨状態が続く見込みです。歯磨き中に水を止める、トイレの大小レバーを使い分けるなど、小さな気遣いの積み重ねが大きな力になります。過去に経験した大渇水を教訓に、この先も大切に水を使っていきたいですね。
横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2026年2月14日掲載
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