なんだか疲れが取れない…(涙)。私は、そんな時は決まってスパイスの利いた料理が食べたくなります。きっと、一種の養生食を身体が欲しているのでしょう。今回は、そんな気分の時に訪れたい「ポンディチェリ」をご紹介します。ここは、普段よりもちょっとだけ贅沢なランチタイムを過ごせる南インド料理店です。
「ポンディチェリ」があるのは、南区長丘の大池通り沿い。久留米市田主丸町にある南インド料理店「ダルマサーガラ」の姉妹店として2025年6月にオープンしました。もともと「ダルマサーガラ」は、東京・銀座で約17年営業し、5年連続ミシュランのビブグルマンに選出されるほどの実力店。2021年にオーナー・山田尚美さんの故郷である福岡へ移転し、瞬く間に人気店となりました。
「ダルマサーガラのお客様から、福岡市にもお店を出して欲しいとお声をいただいており、昨年やっとオープンできました。本店と同じく、ハラール認証(食事のみ)を取得し、ベジタリアンやヴィーガン、グルテンフリーにも対応しています」と、語るのはオーナーの山田さん(写真左)。シェフ兼マネージャーのフィロージさん(写真右)をはじめ、インド人スタッフが一人ひとりの食の志向に細やかに対応してくれます。
そもそも南インドは、インドの中でも菜食主義の人が多いエリア。稲作も盛んで、北インドが小麦中心の食文化なのに対し、南インドは米食文化が根付いています。カレーや副菜がご飯と一緒に提供される「ミールス」がその代表格のメニュー。日本でいうところの定食のような存在です。
今回は、平日ランチメニューの中から「ポンディチェリ ミールス」(2,400円)をオーダーしました。チキン、マトン、サンバル(野菜)、日替わりカレー2種の全5種から2種選べるカレーのほか、ライス、サラダ、ラッサム(酸味のあるスープ)、ポリヤル(野菜の副菜)、プーリー(揚げパン)、パパド(揚げせんべい)、アチャール(インド風のピクルス)、グリーンチャトニー(ハーブの薬味)、さらにはサモサ、ウディン・ワダ、マサラワダから1品選べるサイドディッシュが並びます。ドリンクは、チャイとコーヒーから選べ、今回はホットのチャイをチョイス。
今回選んだカレーは、定番のチキンカレーとマトンカレー。チキンカレーは、ココナッツのやさしいコクがありながらも、スッキリとした旨みと辛さが後を引きます。マトンカレーは、食べ進めるほどスパイスの辛さがじわじわと段階的にやってくる奥深い味わい。辛味の中に爽やかな酸味も感じられます。ごろっと食べ応えのあるホロホロのマトンもたまりません。カレーはライスとはもちろん、プーリーにたっぷり付けて食べても、これまた美味です。ライスまたはプーリーのお代わりが1回無料なのもうれしい限り。
サイドディッシュは、ペーストにしたひよこ豆にスパイスを加えて香ばしく揚げたマサラワダを選びました。外はザクっとして、中はホクホクとした食感。こちらは南インドの代表的な軽食とのことです。
一通り食べたら、マサラワダの横に添えられたグリーンチャトニーで味変するのもおすすめ。青唐辛子にミント、コリアンダーを混ぜた薬味で、カレーなどにちょっと加えるとスーッとした爽やかな辛さが加わり、また違ったおいしさに出合えます。
南インドの料理は、年中温暖な気候に合わせて全体的にあっさりとした味付け。その秘密は、「ポンディチェリ」で提供する料理と同様、使用する油分は控えめで、その分コク出しにココナッツミルクを使ったり、酸味としてレモンや、タマリンドというマメ科の植物を使ったりと、味わいに広がりと奥行きを出しています。さらに、料理の主役となる野菜に関しては、オーナーの山田さん自身が自社農園で農薬を使用せずに育てているとのこと。本場のおいしさをクオリティに妥協することなく追求されています。
ランチではミールスをメインに、ディナーではミールスのほか、多彩なアラカルトメニューを用意しています。様々なカレーをはじめ、豆と米を発酵させて作った生地をクレープ状に焼いた「ドーサ」、ペースト状にした豆にスパイスやハーブを混ぜて揚げた「ウディン・ワダ」など、南インドで親しまれている本場のおいしさをバラエティ豊かに楽しめます。
「南インド料理は、不思議と日本人の味覚に合った料理が多いんですよ」とは山田さん。確かに、食後はまるで一汁三菜の和食を食べたような心も体もじんわりと満たされた気分になります。あっさりとしていながら、辛さと酸味、旨みのバランスに優れた南インド料理。スパイシーなおいしさ、疲れた身体に染み入りました!
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