福岡県の「住み続けたい街」ランキングで去年10位だった「岡垣町」が2022年は1位に躍り出ました(大手不動産会社による調査)。九州・沖縄のランキングでも3位に入ったダークホース「岡垣町」。何がそんなに魅力的なのか?“自然との距離感”や“どこかホッとする住み心地”が関係していそうです。
利便性だけでなく「誇り」「愛着」も評価基準
福岡県北部の海側に位置する人口約3万人の岡垣町。玄界灘や遠賀川に囲まれていて、北九州市の中心部まで30キロ、福岡市天神まで40キロと政令市のベッドタウンとなっています。国道3号が通り、JR鹿児島線の駅のほかイオンなどの商業施設も中心部に立地しています。
賃貸未来研究所・宗健所長「新興住宅地が上位に来る傾向は変わらないところで、そういった意味で北九州都市圏の中で岡垣町が入ってきて、若松区も実は5位にいたりとか。北九州の中でも新しい人が多い新興住宅地のようなところは評価が高い傾向があるのは今回の発見です」自然が豊かな町は地下水も豊富で、水道の85%に使用されています。住み続けたい街ランキングの評価は、交通などの利便性に加えて「町に誇りがある」「愛着がある」などの要素が重要になっています。
「住み続けたい街1位」住民は何を思う?
豊かな自然がすぐ近くにあり、閑静な住宅街も広がる岡垣町。町民は住み心地をどう感じているのでしょうか、意外だった人もいたようです。
岡垣町の住民: 「えー!本当ですか。マジですか?」岡垣町役場の入り口には早速、住み続けたい街ランキング1位という結果が貼り出されていました。大躍進に町のトップは“ホッとする感じ”が評価されたと胸をはります。
「環境がいいかな、緑も多いですし。どこ行くのも便利ですよ」
「ほどよい田舎なのでゆったり暮らせます」
岡垣町・門司晋町長「自然と共生する幸せ実感都市を目指していますが、北九州市や福岡市のベッドタウンの意味合いが強いんですよね。海老津駅と国道3号を中心にして通勤通学に行かれる方が多い。そういう方が仕事や学校を終えて帰ってほっとするような住み心地の良さが“住み続けたい”につながったと思います」街の幸福度ランキングでも岡垣町は去年の20位から今年は2位と大躍進しました。
1位はIKEAのある「新宮町」
福岡県の街の幸福度ランキングで1位に輝いたのは2年連続で新宮町でした。福岡市に隣接するベッドタウンの新宮町は、JRと西鉄が通るなどアクセスが良い場所です。イケアやカインズなど郊外型の大型商業施設が建ち並び、人口の増加が続いています。
※記事中の順位は大東建託「街の幸福度&住み続けたい街ランキング2022<福岡県版>」より
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